リチャル・カラパスがパリ五輪代表に選ばれず
リチャル・カラパスがパリ五輪代表に選ばれず、エクアドルの自転車連盟によるパリ五輪選考過程の不透明さを批判
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東京五輪ロードレース金メダリストのエクアドル人クライマーのリチャル・カラパス(Richard Carapaz)が、母国のパリ五輪代表から外れることとなった。
情報源:Richard Carapaz Not Selected to Defend Olympic Gold Medal
エクアドルは出場枠1つが与えられていたが、カラパスの代わりに選ばれたのは先日までのジロ・デ・イタリアで活躍したイネオスのジョナタン・ナルバエス(Jhonatan Narváez)だ。
もともとリチャル・カラパスはエクアドル自転車連盟のパリ五輪代表の選考過程について不公平・不透明だと批判していた。カラパスの主張としては、
- エクアドルの出場枠は自分がUCIポイントを稼いで獲得したもの
- 今回の選考基準は今年1月からのUCIポイントの数を主に考慮するというものだが、その基準は今年の3月になって初めて知らされた。よって不透明で不公平
- UCIポイント以外の要素も考慮すべきだった
というものだ。
ようするに、カパラスとしては「そんな選考基準なら早めに教えとけよ。だったらこっちもシーズンイン(あるいはシーズン前の調整ふくめて)からもっとやりようがあったわ」という批判だ。
たしかに今年の2024シーズンのUCIポイントを見ると、5/28日更新のUCIポイントの個人ランキングでは、ジョナタン・ナルバエスは1873ポイントで29位。対するリチャル・カラパスは1399ポイントで56位だ。UCIポイントだけを選考基準とすればたしかにナルバエスとなる。
この選考結果を受けてカラパスはジョナタン・ナルバエス自身についてはパリ五輪での活躍を祈るというコメントをしている。カラパスが批判しているのははあくまで同国の不透明な選考プロセスであり、そして同国の連盟に対してだ。
忘れもしないTOKYO 2020オリンピック自転車ロードレース競技(2021年)では、エクアドルは2人の出場枠があって、カラパスとナルバエズが出ており、ナルバエズが献身的にアシストをしていました。
うまいことやって勝ったカラパスは、自国の連盟からは何もサポートがなく、イネオスに助けてもらったと文句を言ったり感謝したりしていましたが…
近年はナルバエズもイネオスの顔として活躍しており実力的にもエクアドル代表でいいと思いますし、カラパスもそう思っているでしょうけれど、自国の連盟はまったく信用ならないようですね。
日本でもときどき選手選考の不透明さとかが問題となるけど、そのへんの事情はどこの国も似たりよったりという感じブヒね。
東京五輪と比べるとパリ五輪のほうが登りの過酷さは低く、フランドルクラシックみたいなコースだからカラパスよりもスプリント力のあるナルバエスのほうが向いてそう。
ナルバエスならマチュー・ファン・デル・プールとやりあえるはず?