イネオスが16歳の天才スペイン人ベンジャミン・ノバルを獲得か？

16歳のスペイン人で次世代の天才と思われている選手に、ベンジャミン・ノバル（Benjamín Noval）という少年がいる。すでにワールドチームのイネオス、レッドブル、そしてUAEといったつよつよチームが彼を狙っているらしい。

情報源：INEOS Grenadiers set to invest in future and search for next Pogacar or Evenepoel

ロードレースファンならベンジャミン・ノバルという名前に聞き覚えがあるかもしれない。かつてアスタナやサクソ・ティンコフなどで走っていたスペインのプロ選手だ。だが今回のベンジャミン・ノバルは16歳で、彼とは何の関係もない。実は彼の息子だ。

このベンジャミン・ノバルはMMR Academyに所属していて、今冬のシクロクロスジュニア世界選手権で4位になっておりシクロクロスの強豪選手でもある。ロードレースについても今年は、

• Ciudad de Baneza 優勝
• Memorial Chely Alvarez 優勝
• Trofeo Santiago Santana 優勝
• Trofeo Monte Llosorio 3位
• パリ～ルーベジュニア 24位

といった戦績をあげている。

イネオス自身は正式な育成チームを持っていないが、ドイツのコンチネンタルチームLotto Kern-Haus PSD Bankと提携し、そこで走る若者をイネオスで走らせるプログラムを始めている。

だが各チームが公式傘下の育成チームを保有していることに加え、近年ロードレース界を席巻する新世代の台頭や今後のロードレース人気の拡大なども考えると、イネオス自身が公式の育成チームを創設するとしてもおかしくはない。資金力もあるだろう。

もし仮にイネオスがこのベンジャミン・ノバルと契約することになれば、イネオスが進める世代交代とチーム改革という流れの延長として、育成チーム発足という可能性を示唆するのかもしれない。

ポストポガチャル、ポストレムコを狙うプロチームの動きは止まることはなさそうだ。