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ロードレース 2025 ジロ・デ・イタリア 第4ステージ

2025ジロ第4ステージはピーダスンにトラブル!そして23歳カスパル・ファン・ウーデンがステージ優勝!そのレビュー、結果、ハイライト

2025ジロ・デ・イタリア第4ステージは、Team Picnic PostNLの23歳カスペル・ファン・ウーデンが勝利!マッズ・ピーダスンはトラブルに泣く!

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2025ジロ・デ・イタリアは第4ステージがイタリアに戻り、イタリアの街がジロを祝うという見慣れた光景が映像に登場した。同じヨーロッパで文化的には似ているはずだが、やはりアルバニアとはちょっと雰囲気が違うように感じられる。「あぁジロだな」と。

その第4ステージは思っていたよりも最後の周回コースのクセが強く、いきなり道幅が狭くなったりという箇所が複数あり、そしてその周回コースでの落車がレースの結末に大きな影響を与えたものとなった。

第4ステージのコース

2025Giro d'Italia‏ stage 04 course profile

コースのプレビューや優勝予想は「今夜の2025ジロ第4ステージのコースプレビューと優勝予想」でどうぞ。

感想・ハイライト

【絶望】逃げ、一人

今日は今大会最初のピュアスプリンターのための普通の平坦ステージ。逃げに入れというオーダーが出るチームも当然あるだろうが、逃げても捕まることはほぼ確実。まだまだジロは始まったばかりで誰も無駄な力は使いたくない。

できれば5人ほどで協力しあって、しかもまったりと逃げ続けたいところだが、なんと逃げ(うっかり成功してしまった?)は、Team Polti VisitMaltaのフランシスコ・ムニョス(Francisco Muñoz)だけ。長くさみしい一人逃げがはじまったか。

そんなロードレースの一人逃げの心情を柿本人麿は拾遺和歌集にて、

あしびきの山鳥(やまどり)の尾のしだり尾の長々しジロをひとりかも逃ぐ

と詠んだ。民明書房にそう書いてある。

街中で集団落車

この落車によりQ36.5のニコラス・ズコウスキー(Nickolas Zukowsky)が右肩鎖骨の骨折?でリタイアとなる。

プロトンは結局フランシスコを残り56kmあたりで吸収。もっと(残り20kmあたりまで?)泳がしておくだろうと思っていたが、予想よりも早く捕まえたと思う。フランシスコはその日120kmほど逃げたことになるだろうか。

残り20km:マッズ・ピーダスンにトラブル発生!

今日の優勝候補のマッズ・ピーダスンとLidle-Trekにアクシデントが発生した。残り20kmあたりで落車に巻き込まれたのだ。

ピーダスン自身が落車したわけではないが、チームメイトのセーアン・クラーウ・アナスン(Søren Kragh Andersen)と今日一人で逃げていたフランシスコ・ムニョスが落車した。そしてピーダスンはプロトンから遅れてしまい、プロトン復帰を目指すため脚を使わざるをえない状況に。

しかも今日のコースはいきなり道幅が狭くなったり、大きく曲がるコーナーが複数あったりとかなり気を使うコースで落車や渋滞の可能性が高いものだった。つまりプロトン最後尾から前方へ上がるにもタイミングが合わないとそうしたトラブルに再び巻き込まれて勝負にからめないまま終わるリスクが高い。

さらに不運なことに今大会マッズ・ピーダスンのスプリントトレイン要員として(なぜか)活躍してきたエースクライマーのジュリア・チッコーネたちもこのように遅れてしまう。だが幸いにもピーダスンの最終発射台ヴァチェックがピーダスンと合流することに成功し、プロトン最後尾から少しずつ前へ上がっていく。難しいコースだが最終局面までには勝負ができる位置に戻れるか?

ラスト1キロの動画

勝負ができる位置まで戻れるか心配だったピーダスンだが、なんとか残り1kmとなる前に集団前方に位置ドルことに成功する。そして残り1kmから最後のスプリント争いの動画がこちら。

Team Picnic PostNLのトレイン炸裂!個人的にはDecathlon AG2R La Mondialeのエーススプリンターのサム・ベネットが来るかもと思ったが、最後のカオスの中で唯一?最終発射台を残していたTeam Picnic PostNLが勝利をもぎとった。

ステージ優勝したカスペル・ファン・ウーデン(Casper van Uden)は23歳のオランダ人スプリター。ずっと同チーム(チームDSM時代も)の育成チームで走っていたが、2023年の8月からワールドチームのチームDSMへ昇格。そして昨年の2024アルウラー・ツアー第1ステージでプロ初勝利を飾っている。そんな若者がグランツール初勝利を挙げたわけで、彼としてもそしてチームとしても相当嬉しいだろう。

なぜならチームとしてはXDSアスタナなどとの降格危機の真っ只中であり、このジロでUCIポイントを大きく稼ぎたいところだったからだ。

また今後の山岳ステージではベテランで今年で現役最後のロマン・バルデが根性のアタックを見せてステージ優勝することに期待したい。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Casper van Uden Team Picnic PostNL1位との差
2Olav Kooij Team Visma | Lease a Bike,,
3Maikel Zijlaard Tudor Pro Cycling Team,,
4Mads Pedersen Lidl – Trek,,
5Kaden GrovesAlpecin – Deceuninck ,,
6Sam BennettDecathlon AG2R La Mondiale Team ,,
7Paul MagnierSoudal Quick-Step ,,
8Ben TurnerINEOS Grenadiers ,,
9Matteo MoschettiQ36.5 Pro Cycling Team ,,
10Enrico ZanoncelloVF Group – Bardiani CSF – Faizanè ,,

総合トップ10

1Mads Pedersen Lidl – Trek1位との差
2Primož Roglič Red Bull – BORA – hansgrohe0:07
3Mathias Vacek Lidl – Trek0:14
4Brandon Mcnulty UAE Team Emirates – XRG0:21
5Isaac del Toro UAE Team Emirates – XRG0:22
6Juan Ayuso UAE Team Emirates – XRG0:25
7Max Poole Team Picnic PostNL0:33
8Antonio Tiberi Bahrain – Victorious0:34
9Michael Storer Tudor Pro Cycling Team0:36
10Giulio Pellizzari Red Bull – BORA – hansgrohe0:40

各賞1位

総合1位Mads Pedersen(Lidl – Trek )
ポイント賞1位Mads Pedersen(Lidl – Trek )
山岳賞1位Lorenzo Fortunato(XDS Astana Team)
新人賞1位Mathias Vacek(Lidl – Trek )


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