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Rapha






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LottoとIntermarché-Wantyが合併へ動いている?
今年のビッグニュースの1つといえばINEOS GrenadiersとTotalEnergiesの合併騒動だった。正しくは合併というよりはトタル社がTotalEnergiesに加えてINEOS Grenadiersのスポンサーにもなるということだったが、将来的に合併もあるかもしれない。
そしてなんとベルギーのLottoとIntermarché-Wantyが合併へと動いているようだ。
ベルギーメディアSporzaの昨夜のツール・ド・フランス第12ステージ放送番組の中で、その情報が明らかにされた。それを語ったのは元プロ選手でかつてLottoを率いていたこともあるJose de Cauwer。
彼は「ただの噂レベルではない」とし、2026年に向けてLottoとIntermarché-Wantyが合併すべく動いていると言う。
仮にこれが本当だった場合、チームが1つ分なくなるわけで、2つのチームに所属する選手たちが大量に移籍市場に放出されることとなる。また双方の育成チームの選手にも大きな影響がでる。そして選手以外のスタッフも次の職場を探さないといけなくなる。
両チームのスター選手といえばLottoのアルノー・デ・リーとIntermarché-Wantyのビニアム・ギルマイだが、少なくともギルマイについては複数のチームがすでに交渉中のようで、特にXDS Astanaが強い関心を持っているようだ。
ベルギーのProTeamであるLottoについては、昨年までタイトルスポンサーの1つだったDstny社の撤退で昨年後半から厳しい財政事情にあったことを伝えてきた。たとえば以下の記事だ。
近年のワールドチームでは一昔前とは比べものにならないほどチーム予算が増大しつつある。INEOS Grenadiers、UAE Team Emirates – XRG、Red Bull-BORA-hansgroheなど潤沢な予算を持つチームがトップ層に君臨する。そんな中でチーム予算が少ないワールドチームは、有力選手をとることもできず、なかなか勝てずといった負のスパイラルに陥りがちだ。
仮にこの合併が実現したとして一体どの程度の規模のチームになるのだろうか。あまり予算が変わらないようならば合併の効果やインパクトもあくまで「ただ生き残るだけ」という消極的なものに留まるだろう。そうではなく合併という荒療治を選ぶ以上は、「勝つ」という積極的な目的が必要になるはず。そのためにはチーム予算をいっきに増やさなければならない。それが可能な合併となるだろうか。
また合併の実現には今後複雑な手続きなどが必要となる。どのブランドのバイクを使うのか、コンポはどうするのか、ホイールはどうするのか・・・なども全て「勝つ」ために選んでいかなければならない。
はたして未来に向けて明るいインパクトを持つ合併になるだろうか。