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ロードバイクの仏式バルブ支配の終焉?次世代バルブ競争の勝者は?

ロードバイク次世代バルブ戦争の勝者は誰か?

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情報源:Is the Reign of Presta Over? Others Are Making Plays for the Throne

プレスタ(仏式)バルブの時代は終わるのか

ロードバイク(MTBでも多い)においてもう何十年もデファクトスタンダード/業界標準とされてきた仏式(プレスタ)バルブ

これまでこのブログでも紹介してきたが、今そのロードバイクのバルブ業界に変化の兆しが現れている。複数のブランドが新しいバルブ構造を投入し、新たな業界標準を狙う動きが加速しているのだ。

特にSchwalbe、BBB、Topeakといった主要メーカーがそれぞれ異なるアプローチで競争をしかけている。

なぜ今、バルブ規格に変革が起きているのか

こうした各社の動きの最大の要因は「チューブレスシステムの普及・隆盛」にある。

ここ数年でチューブレスタイヤ用のチューブレス専用バルブについても各社から意欲的な新製品が多く登場しているわけだが、まるでそうしたチューブレスシステムについての技術革新をきかっけにして、ついにクリンチャー界隈も含めたプレスタバブル業界全体にイノベーションの流れが生じているように感じられる。

従来のプレスタバルブは、

  • シーラントを入れたときに詰まりやすい
  • バルブコアが曲がったり折れやすい(空気入れのときに注意が必要)
  • 空気流量が少ない
  • ポンプヘッドとバルブとを接続するときにひと手間、ふた手間かかる

といった問題を抱えていた。

そして普及が拡大しつつあるチューブレスシステムを利用する場合は、シーラントが内部で固まり、空気の流入を阻害することがよくある。こうなればタイヤのビードを上げるために一気に空気を入れるという作業が困難になる。

これまで数多くのチューブレスユーザーが体験・報告するビード上げの困難さは、チューブレス化をひるませる大きな要因の1つだ。(他にもホイールとタイヤの相性というものもあるが)

この問題が、新しいバルブ開発を一気に加速させた。より確実に、より速く、より安全に、クリンチャーでもチューブレス/チューブレスレディでも空気を入れられるようになれば、プレスタバルブを使うほぼ全てのロードバイクユーザーの利便性の向上が実現できる。もちろん、チューレスを選ぶことが容易になる。

🐷「お、チューブレスを売るために外堀から埋める戦略か?」

🐷「クリンチャーもチューブレスも両方を日常的に使わせようという腹やな。単純に考えれば市場が2倍に拡大するわけや。上手いこと考えよるわ!ガハハ!」

各社の次世代バルブの特徴比較

SchwalbeのClik Valve:UX革命

まずSchwalbeはプレスタバルブ改革の尖兵たるClik Valve技術(Amazon)を発表ずみだが、そのClik Valveは、

  • ワンタッチでポンプ接続
  • バルブ単体の製品も、チューブとしての製品もあり
  • 既存のプレスタポンプとの互換性あり

という特徴を持つ。

これは単なる改良ではなく空気を入れるという体験(ユーザエクスペリエンス:UX)をデザインしなおしたといえるだろう。

Amazon: Clik Valve 自転車専用 クリックスターターキット 電動ポンプ対応

BBBのCoreCap:仏式から米式へ

次にオランダの有名パーツ/アクセサリメーカー、BBBはCoreCap(Amazon)を発表。このシステムは、

  • 既存のプレスタバルブに装着可能(バルブコアを外して装着)
  • シュレーダー(米式)対応ポンプが使用可能
  • 高流量化による充填効率改善

という特徴を持つ。

乱暴にいえば、「仏式を米式に変えればいいんじゃね?」という発想だ。これは導入コストが低く、ユーザーにとって移行しやすい点が強みとなっている。米式に変えるわけで通常のガソリンスタンドでの空気補充も可能となる。

これは空気入れ体験の革命というよりは、プレスタの弱点を消して利便性を向上させるという点に重きを置いた技術と言えるだろうか。

Amazon: BBB(ビービービー) 自転車用 コアキャップ バルブキャップ 仏式バルブ対応

TopeakのTurboFlow:ハイブリッド戦略

TopeakのTurboFlow(Amazon)は、

  • 高流量バルブ(TurboFlow)
  • 専用ポンプヘッド
  • 仏式/米式のどちらのポンプにも対応

という特徴がある。

これは専用ポンプヘッドによりワンタッチでTurboFlowバルブと接続できるという点でSchwalbeのClik Valveと同様であり、一方で米式ポンプが利用可能という点、そして空気流量が3倍となる点でBBBのCoreCapと同様である。つまり、両方のいいとこどりのハイブリッド型と言える。

車でいうとガソリン車とEV車のどちらが勝つかわからないから、HV(ハイブリッド)車を作ろうという戦略と同じか。

Amazon: Topeak ターボフローバルブコンボ Rapidhead、仏式

次世代バルブが標準となる条件とは?

情報源記事では、新しいバルブが業界標準となるための条件としてユーザーの使いやすさ以外にも以下のものが挙げられている。

  • タイヤメーカーの採用
  • 完成車メーカーの採用
  • ポンプメーカーの対応
  • ショップでの普及

そしてSchwalbeがこの点で最も積極的に動いているとされている。

まとめ

この次世代バルブ規格争いが、あと数年で伝統的なプレスタバルブの終焉をもたらすとは考えにくいだろう。

なぜなら伝統的なプレスタバルブには、量産設備・技術が十分整っているからこその低コストさ、保守的な考えのユーザーの多さ、市場の圧倒的シェアなどの強みがあるからだ。

よって現在の状況は「プレスタバルブの終焉」というよりは「次世代バルブ競争の序章」と見るべきだろうか。

ただ上述の3メーカーだけでなく、他の主要メーカーもこうした競争に参加し、業界全体でさらなる新製品の開発・発表の動きが続くならば、数年後には次世代バルブのシェアは大きく伸びていることになるのではないか。

またバルブだけでなく、フロアポンプについてもこうした次世代バルブに対応した次世代ポンプ(?)が登場する可能性もあるだろうか。

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