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現代の最強チームとして君臨するユンボ・ヴィズマ(Jumbo-Visma)が使う補給食(サプリ)として一躍話題になっているのがケトンという物質だ。その効果として、乳酸の生成を抑制(疲労度の低下)したりすることでパフォーマンスを向上させることが言われている。
ただこの効果についても科学的に本当なのかどうか、実際に効果があるのかなどは議論のあるところのようだ。実際にユンボ・ヴィズマの選手が本当に実戦で使っているのかどうかは現場で見たことないし、中身を確かめたりできるわけじゃないのでわからない。
またケトンが新たなドーピング禁止対象物質として指定される恐れもないとは言えない。一部では「グレーゾーン」の物質とも考えられている。
ここ数年そんなふうにいろいろ議論が盛り上がるケトンだが、マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)を擁するアルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin-Deceuninck)も、ケトンを専門的に扱う企業と契約した。次のチーム投稿を見てほしい。
We are excited to announce our partnership with @deltaGKetones, starting from January 1st, 2024.
— Alpecin-Deceuninck Cycling Team (@AlpecinDCK) December 20, 2023
📖 Read more on our website on how #deltaG will play a pivotal role in @alpecindeceuninck’s nutritional and medical strategy.
🔗 https://t.co/m4tBsGDJT5#AlpecinDeceuninck pic.twitter.com/obEgW5u7As
同チームが契約したケトンの企業とはアメリカのdeltaG ketonesという企業で、同社公式WEBサイトでは通販が可能だ。おそらく日本にも配送してくれるだろう。
このdeltaG社は2003年に創業。もともとは米軍に補給食を供給するビジネスだったようで、アメリカ国立衛生研究所(NIH)とオックスフォード大学と提携し製品を開発してきたようだ。そしてそれからスポーツ選手を相手にもビジネスを拡大していった。
🐷「なんかすごそう」
これでケトンを使うワールドチームは、ユンボ・ヴィズマ、スーダル・クイックステップ、そして今回のアルペシン・ドゥクーニンクとなる。
アルペシン・ドゥクーニンクは、プロチームが作る自治組織でUCIやWADAよりも厳格な薬物規制を目指すMPCC (Mouvement Pour un Cyclisme Crédible)に加入しているわけだが、それにユンボやスーダルは加入していない。
今回それに加入するアルペシン・ドゥクーニンクがケトンに手を出したことで、MPCCとの関係性が問題となることも考えられる。