レビュー
Rapha






Enter your email address below and subscribe to our newsletter

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージは、ジェイ・ヴァインが20km独走勝利。トースタイン・トレーエンがマイヨ・ロホ獲得。
昨夜の2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージは今大会最初の本格山岳ステージだった。個人的な予想でUAE Team Emirates – XRGは動かないだろう思っていたが、その予想は完全に外れた。
目次
コースプレビューと修正した優勝予想は記事「今夜は最初の山岳ステージ。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージのコースプレビューと優勝予想」から。

今日は序盤から10人の逃げが形成。メンバーは次の通り。
この10人がずっと逃げ続けて、最後の2級山岳から1級山岳のコンビネーションに入っていく。

今日のレース道中でプロトンと逃げとの差が4分差だったりしたのだが、残り25kmの2級山岳手前までに6分半差ぐらいまで広がっていた。その時点で、
🐷「今日はもうプロトンやる気なしか」

その2級山岳にプロトンはLidl-Trekのマッズ・ピーダスンを先頭に加速しながら突入。ピーダスンはエースクライマーのジュリオ・チッコーネのためのリードアウトだ。
この2級山岳に入ると一気にタイム差が縮小し、4分差まで迫る。
🐷「ん?やっぱり逃げは許さないのか?」
だがプロトンは4分差まで迫ったもののそこからタイムの縮小が止まる。

一方で逃げの集団からは2級山岳山頂を超えてからUAE Team Emirates – XRGのジェイ・ヴァインが下りを利用してアタック。

1級山岳Palはこのきつさ。その登りをジェイ・ヴァインが単独で快走。一切スローダウンする気配を見せないで独走を続ける。

ジェイ・ヴァインに1分ほどの差をつけられた追走集団の9名だが、この中で最も総合順位が高いのがBahrain Victoriousのトースタイン・トレーエン。ヴィンゲゴーが58秒遅れの26位。
プロトンはやはり今日はもうステージ優勝を狙うつもりはなさそう、そしてトレーエンとジェイ・ヴァインの総合タイム差もかなり開いているので、このまま走ればトレーエンがマイヨ・ロホを取れる可能性が高い。

この1級山岳の途中、残り4kmでUAE Team Emirates – XRGのダブルエースの一人フアン・アユソーがプロトンから力なく遅れていってしまう。
おそらくこれで今大会のフアン・アユソーの総合争いチャレンジは終了となるのではないか。今後UAEはジョアン・アルメイダの単独エースだろう。
Lidl-Trekがペースアップをしていた総合勢の集団。アンドレア・バジオーリの牽引からチッコーネがアタック!

これをヴィンゲゴーがしっかりとチェック。そしてそこから今度はヴィンゲゴーがアタック!

これにはチッコーネがチェックをお返し。二人で総合勢グループが飛び出す形になる。残り距離が1km強という短距離なのでこのまま二人でハイペースでゴールまで突き進むのかと思われたが、なぜか二人のペースはあがらず。ヴィンゲゴーにいつもの強さがない?まだ本気出してないだけ?

ステージ優勝はジェイ・ヴァインが危なげなく20kmを独走勝利。続いて2位に追走集団から飛び出していたトースタイン・トレーエン。もちろんキャリア初のマイヨ・ロホ獲得だ。

そして総合勢のグループは結局有力どころがチッコーネ&ヴィンゲゴーに後方から追いつき一丸となって最後はゴール。タイム差はつかなかった。
UAE Team Emirates – XRGはジェイ・ヴァインがステージ優勝したものの、フアン・アユソーは総合争いからおそらく完全に脱落。どこか素直に勝利を祝えない雰囲気。今後アユソーはアルメイダのアシストをしながらステージ優勝を狙う形になるか?まさか早々に大会を去るなんてことは・・・?
またライバルたちに差をつけられなかったヴィンゲゴーのコンディションがきになるところ。できなかったのか、それともやらなかったか。
普段のヴィンゲゴーの強さならあの場面でガチ踏みを続けたのではないかとも思えるが、ひょっとしたらチッコーネの調子が良さそうなので引き離せないと悟り、無駄な力は使わないようにしたのかも。だとしたらそれほどチッコーネのコンディションが凄いということになる。
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | Jay Vine | UAE Team Emirates – XRG | 1位との差 |
| 2 | Torstein Træen | Bahrain – Victorious | 0:54 |
| 3 | Lorenzo Fortunato | XDS Astana Team | 1:10 |
| 4 | Bruno Armirail | Decathlon AG2R La Mondiale Team | 1:15 |
| 5 | Pablo Castrillo | Movistar Team | 1:52 |
| 6 | James Shaw | EF Education – EasyPost | 2:05 |
| 7 | Louis Vervaeke | Soudal Quick-Step | 2:15 |
| 8 | Ramses Debruyne | Alpecin – Deceuninck | 2:19 |
| 9 | Archie Ryan | EF Education – EasyPost | 2:42 |
| 10 | João Almeida | UAE Team Emirates – XRG | 4:19 |
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | Torstein Træen | Bahrain – Victorious | 1位との差 |
| 2 | Bruno Armirail | Decathlon AG2R La Mondiale Team | 0:31 |
| 3 | Lorenzo Fortunato | XDS Astana Team | 1:01 |
| 4 | Louis Vervaeke | Soudal Quick-Step | 1:58 |
| 5 | Jonas Vingegaard | Team Visma | Lease a Bike | 2:33 |
| 6 | João Almeida | UAE Team Emirates – XRG | 2:41 |
| 7 | Giulio Ciccone | Lidl – Trek | 2:42 |
| 8 | Matteo Jorgenson | Team Visma | Lease a Bike | 2:49 |
| 9 | Jai Hindley | Red Bull – BORA – hansgrohe | 2:53 |
| 10 | Giulio Pellizzari | Red Bull – BORA – hansgrohe | ,, |
| 総合1位 | Torstein Træen(Bahrain – Victorious) |
|---|---|
| ポイント賞1位 | Mads Pedersen(Lidl – Trek ) |
| 山岳賞1位 | Jay Vine(UAE Team Emirates – XRG ) |
| 新人賞1位 | Giulio Pellizzari(Red Bull – BORA – hansgrohe ) |
オシッコーネ再び!(言いたかっただけ)
まだまだ今後も言えそう!