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UCIが移籍に関するルールを変更へ

UCIが移籍に関するルールを変更へ

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ロードレース界では他のスポーツではあまり見られないような光景が見られる。例えばレースを走りながら食べたり飲んだりはもちろん、トイレタイムや、レース中に観客との触れ合い、チームカーとのやりとりなどなど。

そしてチームとの契約という点でも珍しいのが、別チームへの移籍が決まり、シーズンオフにその移籍先チームのトレーニングキャンプに参加する場合、12/31まではその年所属してた移籍元チーム(旧チーム)のジャージを着ていることだ。

たとえばBora-hansgroheへ移籍するRemco Evenepoelは、SoudalーQuickStepのジャージのままBora-hansgroheのキャンプに参加していた。

ロードレースの事情に慣れているみんなはそんなもんだとわかっているだろうが、初めてロードレースを見始めた人たちはそんな光景を見て「ん!?」と違和感を抱くのではないだろうか。

しかしどうやら今後そうした違和感が減少することになりそうだ。UCIがそのジャージ着用ルールを変更するようだ。

情報源:UCI seeking rule change which will allow transferring riders to wear new team kit before January 1

現行のUCI規則における移籍とチームジャージとの関係

UCI 規則 2.15.139における「Article 2 — Duration」には選手とチームとの契約期間についての定めがある。それには、

“The present contract shall be concluded for a fixed period commencing on…(略)… and expiring on 31 December …”

と記載されており、12月31日まではそれまでのチームとの契約が有効となっている。

さらに同2.15.139の「Article — Miscellaneous Obligations」には、

“The Rider may not, for the duration of the present contract, work for any other team or advertise for any other sponsors than those belonging to the UCI WorldTeam, save in such cases as are provided for in the regulations of the UCI.”

訳「選手は、現在の契約期間中、他チームのために働いたり、所属UCIチーム以外のスポンサー以外のスポンサーのために宣伝したりすることは許されない。ただしUCI規則上許される場合は除く」

と書かれている。

そのため12月31日まではその年に所属していたチームのジャージを着用しなければならないわけだ。

それはまた、移籍先の新チームは1/1にならないと獲得した選手の写真や動画を使えないということも意味する。これは移籍先のチームにとっては広報活動が制限されるためあまりうれしくない。

UCIがルール変更を検討中

しかしUCIのディレクターの1人Peter Van Den Abeeleが、ベルギーの自転車メディアKnackに語ったところによるとUCIはそのルールを変えようとしているようだ。すでに関係各所とは話をしている最中であり、彼が言うには確実に変更が入るとのこと。具体的には11月1日から選手は移籍先のチームジャージを着られるようになるとのことだ。

ただしこの変更がいつから適用されるのかは利害関係者との間でまだ議論の余地があると話す。

そうは言うもののまさか10年後から導入ということにはならないだろう。ロードレース界の見慣れた(?)光景がまた1つなくなる日も近いだろう。


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piginwired
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