フィリッポ・ガンナはミラノ・サンレモとパリ~ルーベでエース
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今夏にアワーレコード挑戦の意志を表明している個人TT世界王者のフィリッポ・ガンナ(Filippo Ganna)。イタリアメディアのガゼッタ紙に語ったところによると、今年のミラノ~サンレモとパリ~ルーベではチームのエースとして動くようだ。
情報源:Ganna: “Non solo pista e cronometro, sono pronto a fare il leader”
チームとはすでに話をしていて、ミラノ~サンレモとパリ~ルーベではかなりの自由裁量が与えられているようだ。
TTスペシャリストがクラシックを狙うといえば、やはりあの宇宙人レジェンド、ファビアン・カンチェラーラを想起させる。ガンナはまだ25歳、そして実力も十分すぎるほど。カンチェラーラを超える結果を出せる可能性は十分あると思う。
チーム力という点ではやはりクラシック最強のクイックステップと比べるとやや弱いのは仕方ないが、ガンナの力をもってすればその劣勢を覆すことは可能だろう。カンチェラーラがボーネンと闘っていたときも、チーム力ではやはりボーネン&クイックステップに少し負けていたが、そんなチーム力の差を何度も覆していた。
まず楽しみなのがガンナはミラノ~サンレモのどこで攻撃をしかけるのか。スプリント力もそれなりにあるだろうが、一瞬の加速力という点ではピュアスプリンターには及ばないはず。カンチェラーラもミラノ~サンレモでは独走に持ち込んだときに優勝したが、ゴール前スプリントになったときは負け続けた。
当然そういったカンチェラーラ時代のデータなども分析して作戦を立ててくるはず。ガンナとイネオスはどんな作戦を見せてくれるのだろうか。
さてガンナの今後のレーススケジュールだが、今日から始まるエトワール・ド・ベッセージュ、その後にUAEツアーとパリ~ニース、そしてミラノ~サンレモ、春の仕上げにパリ~ルーベとなるもよう。