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ベルギーの名門ProTeam、フランダース・バロワーズが今年限りで活動終了・解散へ
以前も少し触れた気がするのだが、ベルギーのProTeamであるTeam Flanders-Baloise(チーム・フランダース・バロワーズ)が2026年シーズン限りで活動を終了することが明らかになった。
長年にわたってベルギーの若手選手を育成し、上位カテゴリーへ送り出す役割を担ってきたチームだが、必要な資金を確保できず、33年間にわたる活動に終止符を打つことになった。
情報源:Team Flanders-Baloise, si chiude: la squadra Professional belga sparirà dal gruppo dopo 33 anni
Team Flanders-Baloiseはベルギーの若手選手を育成することを中心にチームは33年間にわたり活動を続けてきたわけだが、現在進行中の2026年シーズンを最後にプロのロードレース界から姿を消す。
これまでTeam Flanders-Baloiseおよびその前身チームをキャリアの出発点とし、その後ワールドチームやProTeamなどに送り出された選手は実に218人に達する。
単にレースで勝利を目指すだけでなく、若い選手にプロとして経験を積ませ、トップカテゴリーへの道を開くことがチームの重要な存在意義だった。その育成チームが2026年末で消滅することになる。
チームが活動終了に追い込まれた最大の理由は財政問題だ。
Team Flanders-Baloiseによれば、2025年半ばにフランダース地域政府が支援を打ち切ることを決定。その後、チーム存続に必要な新たな資金の確保を目指してきたものの、十分な成果を得ることができなかった。
チームは、持続可能な運営を行いながら高い競技レベルを維持するために必要な資金を集めることができなかったとしている。
つまり、一時的に規模を縮小して存続するのではなく、現在のチームとして求める競技・育成レベルを維持できないことから、2026年末で活動そのものを終了する判断に至ったことになる。
今回の発表で注目されるのは、Team Flanders-Baloiseが自らの活動終了だけでなく、現在のプロロードレース界が抱える経済的な問題にも言及していることだ。
チーム側は、近年ワールドチームの経済規模が大きく成長している一方で、その下に位置するProTeamにとっては、財政面でチームを維持することが以前より難しくなっていると語る。
ロードレースの最高峰であるワールドチームだけが大きく成長しても、その下のカテゴリーが不安定になれば、プロロードレース全体の選手育成やチーム構造にも影響しかねない。
特にTeam Flanders-Baloiseのように若手育成を大きな役割としてきたチームの場合、その消滅は1チームが減少するという問題だけではない。
もちろん現在はワールドチームがそれぞれ育成チームを抱え、昇格システムを構築しているわけだが、それでもやはり、それとは異なるルートとしてProTeamも若い選手が経験を積み、トップレベルへ進むための重要な受け皿となっているのも確かだ。
Team Flanders-Baloiseは、まさにその役割を長年担ってきたチームのひとつであり、ベルギーの若者にとっては、自身が成長していくルートの扉が1つ閉ざされたこととなる。
単純に考えて、ProTeam数の減少は若手選手がプロとして走る機会そのものの減少を導く。また、WorldTourとは異なる予算規模で運営されるチームが存続できなくなることが増えていけば、プロロードレース界の構造そのものが不健全な歪な形へと偏っていくこともあり得る。
33年間にわたり若手育成を続けてきたTeam Flanders-Baloiseの活動終了は、ベルギーの1チームだけの問題ではなく、ProTeamというカテゴリーを持続可能なものにできるのかというプロロードレース界全体の課題を浮き彫りにする出来事だと言えるのではないか。