Newsletter Subscribe
Enter your email address below and subscribe to our newsletter

2032年UCIロード世界選手権はインド・プネで開催決定。同国初の歴史的大会へ
以前、「インドで世界選手権を開催か?2032年の世界選手権の開催地をオランダとインドが争う」という記事で世界選手権がインドで開催される可能性が高いというのを紹介したが、昨日UCIが今年の世界選の舞台であるカナダのモンレアルで開いた会合により、2032年のインド開催が正式に決定となった。
もちろんインドでの世界選開催は歴史上初となる。
まだ具体的なコース設定の情報などは何もない。
2032年の世界選の舞台はインドのマハラシュトラ州にあるプネーだ。同州第1の都市ムンバイに次ぐ同州第2の都市であり、ITや自動車産業が盛んな住みやすい大都市らしい。
そんなプネーの招致活動を支えたのが2026年1月に初開催されたバジャージ・プネー・グランツールだ。
同大会はUCIカテゴリー2.2に位置づけられたステージレースで、インドで初めて開催されたUCI公認のステージレースでもある。大会開催に向け、道路や関連施設には大規模な投資が行われた。
初開催ながら沿道には推定250万人の観客が集まったとされ、インドにおける自転車競技への潜在的な関心の高さを示した。この観客動員と大会運営の実績が、UCI経営委員会に対する強力なアピールになったとみられる。
インド自転車連盟は、このプネー・グランツールを単発の国際大会ではなく、将来的に世界を代表するステージレースへ成長させる構想を掲げている。
同連盟の事務総長は、開催地発表前にUCIロード世界選手権のような規模の大会をインドが開催できると信じる人は数カ月前までほとんどいなかったと話し、そのうえで、招致が実現すれば極めて大規模な世界選手権にしたいとの意欲を示していた。
さらに同連盟は、プネー・グランツールを将来的に「世界で4番目のグランツール」と呼ばれるほどの大会へ発展させるという非常に大きな目標も掲げる。
2032年UCIロード世界選手権の開催決定は、こうしたインドの長期的なロードレース振興策にとって重要な節目となる。
アジア圏での世界選の開催はこれまで、
の2カ国・2回だけだったが、これに続いて2028年はアブダビ(UAE)で開催されるが決まっている。
そして今回それらに加えて2032年の史上初のインド開催が決定となり、アジア圏では4回目・4カ国目の開催となる。
インドは巨大な人口と市場を抱えている一方で国際的なロードレースの開催実績では、欧州の主要国やオーストラリアなどにまだまだ遠く及ばない。
しかし、プネー・グランツールの開催と2032年UCIロード世界選手権の招致成功によってインドがプロロードレースの新たな市場として存在感を高める可能性が出てきたと言えるだろう。上述のように同国の自転車連盟が壮大な構想を掲げている点もその可能性を高める。
今後は混沌ともいえるアジアの大都市を世界選手権に向けて道路整備し、安全対策を施し、観客輸送、競技運営などの複雑なシステムを作っていくことが重要になる。こうした整備が順調に進むのか、暑さ対策をどうするのか、ホテルなどの確保はどうなるのかなどにも注目が集まるだろう。
また世界選のコース設計や開催日程に加え、プネー・グランツールが今後どのように発展していくのかも大きな関心となるだろう。
2027年以降の世界選手権開催国として決定ずみの国・都市をまとめると次のようになる。なお2027年と2031年は欲張りセット大会ことスーパー世界選手権となる。
| 2027年 (スーパー世界選手権) | オート・サヴォワ(フランス) |
| 2028年 | アブダビ(UAE) |
| 2029年 | コペンハーゲン(デンマーク) |
| 2030年 | ブリュッセル(ベルギー) |
| 2031年 (スーパー世界選手権) | トレンティーノ(イタリア) |
| 2032年 | プネー(インド) |
今回インドとの招致レースに破れたオランダは2034年開催となる予定。オランダはフローニンゲンとドレンテにまたがって開催される計画となっている。
我が日本は1990年の宇都宮での開催以来となる世界選招致を2035年に成功させようと動いているようだ。この点は過去記事「日本で世界選手権開催か。日本自転車連盟が2035年スーパ-世界選手権の開催を構想中」でも紹介した。
まだまだ実現には遠い段階だろうがぜひとも実現してほしいものだ。