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エヴェネプール、2027年パリ〜ルーベ初出場の可能性。チーム代表が示す条件とチーム方針とは。
レムコ・エヴェネプールが、2027年のパリ〜ルーベで初めてスタートラインに立つ可能性が出てきた。
ベルギーメディアのHLNことHet Laatste Nieuwsが、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのCEOのラルフ・デンクへのインタビューを行い、そこでデンクがレムコ本人の意思と大会に向けた準備を条件に挑戦を受け入れる姿勢を示したと報じている。
レムコ・エヴェネプールのパリ〜ルーベ挑戦が話題になった背景には今年の2026ロンド・ファン・フランデレンでの好走がある。
そのロンドで、エヴェネプールはタデイ・ポガチャル、マチュー・ファンデルプールに続く3位に入った。石畳を含む大舞台で表彰台を獲得したことは、本人にとっても、今後のレース選択を考える材料になったようだ。
→ポガチャルが失格の可能性も18km独走で連覇!2026ロンド・ファン・フランデレンは最後のオウデクワレモントでマチュー・ファン・デル・プールを突き放し優勝
レムコ・エヴェネプールはレース後、挑戦の面白さを知り、さらに走ってみたくなったという趣旨の言葉を口にし、そこからファンやメディアは次はパリ〜ルーベへ向かうのではないかとの期待を抱いた。
ただしロンドで結果を残したからといって、そのままパリ〜ルーベへの出場が決まるわけではなかった。今シーズンはチームが当初の計画を優先し、直前の予定変更を行わない方針を取ったため、パリ~ルーベ出場は実現しなかった。
しかし今回はチーム代表がそんなレムコの未完の挑戦について来季は検討する余地があると発言したわけで、その点に意味があるだろう。
ラルフ・デンクは、エヴェネプールの能力そのものについては肯定的だ。パリ〜ルーベでも好走できると考えており、出場の可能性を最初から否定してはいない。
そのうえで、実現に必要な条件として「本人の口からパリ~ルーベに出場したいと語られること」と示した。
デンクはレムコ本人が挑戦を望み、大会に向けてトレーニングするならば、チームとしても受け入れると述べる。
またデンクは、エヴェネプールが自ら挑戦を希望した場合には地獄のパリ~ルーベで起こり得るリスクへの懸念があるからといって出場させないという判断はしないと述べる。
本人が希望し、準備にも取り組むのであれば、チームとして積極的にサポートしていくという考えであると思われる。
今回の取材の発言ではあくまでチーム側の容認姿勢が示されてたにすぎず、実際に出場するかどうかが確定したわけでもないし、そのためのトレーニングをはじめているというわけではない。そしてやはり出場に大きなリスクがあるのも事実である。
ただし本人の意思を尊重するというチーム方針が明らかになった。
エヴェネプールの実力を評価し、パリ〜ルーベへの挑戦にも前向きなデンクだが、チームのすべてを一人に合わせる考えは否定している。
今回のインタビューではデンクは、チーム作りでは常にバランスを保つよう努めていると語る。あくまで「自分たちはRed Bull-BORA-hansgroheであってチーム・レムコではない」との主張だ。
上述のようにエースであるレムコ本人が望むならパリ〜ルーベへの挑戦を支える用意があると話しているが、だからといってレムコだけがチームの全ての背負うというような体制にはしないという考えだ。
デンクは、今年のツール・ド・フランスでもフロリアン・リポヴィッツとレムコとの関係は良好で、上手く共闘できていたとの味方を示し、チームとして二人の間に介入するような必要性はなかったと話す。
それゆえリポヴィッツというもう一人のエースも抱えるチームとして、全体のバランスを維持するという姿勢である。
今回の報道でレムコの2027年パリ〜ルーベ初出場は本人の意思次第ということが確実となった。その結果、来年はロンドでの優勝を最優先として、パリ~ルーベには出場しないという選択肢もあり得る。
そうしたパリ~ルーベの出場の有無に併せ、今後のツール・ド・フランスなどグランツールのコース発表後にエヴェネプールとリポヴィッツの出場計画がどう整理・調整されるかも注目されるところだ。前述のようにデンクは両者の同時起用に問題はないとの考えであり、再びツールで共闘する可能性も閉ざしていない。
レムコの「北の地獄」初挑戦はまだ決定していない。しかしその実現に向けた条件は今回のインタビューではっきりした。あとは本人が何を望み、チームとどのような計画を作るかである。