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【2019パリ~ルーベ】Benootは鎖骨、Keisseは肘を骨折【リアガラス粉砕】

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どうもザコメンタルの豚ブヒ。さて、先日のパリ~ルーベ。その中で気になった事故といえば、1つめはDeceuninck-QuickStepのIljo Keisse、そしてなんといっても衝撃的だったのが、次のチームカーの映像。




これはJumbo-Vismaのチームカー。そのベンツのリアガラスが全壊。この映像がモニターに映ったとき、みんな「ファッ!?」ってなったと思う。リアルタイムの実況では情報が入ってこなくて詳細はさっぱりわからへんかったんやけど、これ、Lotto-SoudalのBenootがつっこんだ跡なんよ。


というわけで、今回はKesseiとBenootの事故について軽く書いておくよ。





(1) Iljo Keisseの事故





情報源:Keisse undergoes surgery on elbow injured in Paris-Roubaix crash



36歳のベルギー人、Iljo Keisseはゴールまで残り107㎞地点で、中央分離帯?の看板かなにかにぶつかって派手に落車。そして、左肘の複雑骨折を負ってしまい、当然そこでリタイアとなった。

この事故について、本人はこう述べる。


“I didn’t see the traffic furniture, which the rider in front of me avoided by a question of millimeters at the last moment, and so I crashed big time, but luckily that yellow safety cushion softened the impact, otherwise it could have been worse,”



訳「道路上の設備をみえてなかったんよ。前を走る選手がめっちゃギリギリのタイミングでそれを避けたんやけど、ワシは派手にやらかしてしもた。でもま運よく黄色の安全用クッションが衝撃を緩和してくれたんや。それがなかったらもっとひどい負傷になってたやろね」


落車した映像では黄色の座布団みたいなものが道路の転がってたけど、ちょうどあれにぶつかったんやね。それが幸いにも重篤な結果になるのを防いだと。


そしてチームメイトの優勝についてはこう述べる。

“I always knew you could do it and I’m very happy for you. I was able to watch the final 10 kilometers together with the team doctor, to whom I’m very grateful for having remained at my side at all times. I don’t know when it will happen, but I can’t wait to get back in the pack.”



訳「おまえなら勝てるとずっと思ってたから、めっちゃハッピーや。最後の10㎞はチームドクターといっしょに観てたわ。ドクターはずっとそばにいてくれたから感謝や。いつかはわからんけど、チームに復帰するのが楽しみでしゃーないわ」


というわけで、左肘の複雑骨折となったものの、それ以外は特に大きな負傷はないようでひとまず安心。




(2) Tiesj Benoot





情報源:Benoot out of Amstel with collarbone break after car collision at Paris-Roubaix


Lotto Soudal期待の25歳のホープ、ベルギー人のTiesj Benoot。みんなの記憶に新しい、めっちゃ過酷な泥と雨のレースとなった2018年度ストラーデ・ビアンケの覇者。あれ以降、一気にその才能が覚醒した感のある選手。一躍クラシックレースにおいてプロトンの主役の一人になった。


しかし、そんな彼のパリ~ルーベは涙のリタイアとなった。原因は、上述のこの件。




Benootは一度落車して、そこから集団復帰のために急いでた。しかし、そんな彼の前には、狭い道で渋滞するチームカーの車列。プロトンと同様にチームカーの車列も混沌だらけ。そんな混沌を縫うように走り、集団復帰しようとしていたら、Jumbo-Vismaのチームカーに衝突してしまい、そのリアガラスを粉砕。


この事故で、Benootは鎖骨などを骨折。病院へ搬送。この事故について、Benootはこう説明する。

“At a certain moment, the Jumbo-Visma car was sitting in front of me and suddenly closed everything off. I could not respond anymore and went straight into the it,”



訳「集団復帰しようと急いでたら、ある瞬間にJumbo-Vismaのチームカーがワシの目の前におったんや。突然に道が全て塞がれ逃げ場がなくなってもうた。ワシは全く反応できず、車へ一直線や」


“The window shattered completely. A motorcyclist behind me also crashed because he tried to turn away from me and then fell into me. When I was on the floor, I was in great pain everywhere.”



訳「車のリアガラスは完全に粉々。ワシの後ろにいたオートバイスタッフもワシといっしょに衝突や。彼はワシを避けようとしたけど、ワシの上に落ちてきた。ワシは車の床に落ちたんやけど、その時体中に強い痛みがあったわ」


この事故の結果、Benootは鎖骨に剥離骨折を負う。また医者は筋肉の断裂や、鎖骨または脚の上部の骨折を疑っているもよう。


どちらにしろ、これでBenootの活躍が期待されてるアルデンヌクラシックシリーズも全てご破算。Benootの春のクラシックシリーズは終了。これまでの成績は、


  • Strade Bianche 5位
  • E3 16位
  • Gent-Wevelgem 13位
  • Dwars door Vlaanderen 5位
  • Flanders 9位



となった。順位だけ見れば安定しててすごいんやけどね。本人としてはやっぱり不満と不運の春のクラシックとなってしもたね。


なお、Lotto SoudalもそしてBenoot本人も、Jumbo-Vismaのチームカーとそのスタッフに対しては、「ま、しゃーないよ。パリ~ルーベはそういうもんやし。わざとやったわけちゃうしね。せやから何も思ってへんよ」という気持ち。


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