ザ・トラクターことティム・デクレルクが引退を表明。今年いっぱいまで。

El Tractor（The Tractor）の異名を取る強力な平地牽引マン、ティム・デクレルクが自身のインスタグラムで今年いっぱい限りで引退することを発表した。次の投稿がそれだ。

ティム・デクレルクは現在36歳のベルギー人選手。昨年からLidl-Trekで走っていて、それまでは2017年からずっとSoudalｰQuickStepで走り、同チームのクラシック全盛期を支えてきた。彼自身がエースとして走り勝利を狙うということはあまりなく、チームを平坦区間で強力にアシストするといういわば裏方の仕事が多かったわけだが、それでもその存在感はプロトンで特別なものがあった。

これまでツール・ド・フランスに5回、ブエルタ・ア・エスパーニャには2回、合計7回のグランツール出場経験をもつ。そしてクラシックではロンド・ファン・フランデレンに10回、パリ～ルーベに11回などの出場経験をもつ。

この引退のアナウンスにおいて彼は「ロードレースは想像以上のことを自分に与えてくれた。忘れがたい思い出、信じられないほどの成功と挫折、生涯続く友情といったものだ」とこれまでのプロ生活を振り返り、家族をふくめ関係してきた人々に深い感謝の念を示す。