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ポガチャルがデル・トロへ「一生の贈り物」――UAEの完璧な連携でツール・ド・フランス2026第2ステージ制覇
昨夜の2026ツール・ド・フランス第2ステージはUAE Team Emirates – XRGが、特にタデイ・ポガチャルとイサーク・デル・トロがとんでもない強さを見せつける結果となった。そのレビュー記事がこちら。
レース前は多くの人間がタデイ・ポガチャルが最後の登りで爆発し、ヨナス・ヴィンゲゴーからタイムを奪うだろうと予想していたに違いない。🐷もそのうちの1人(1匹?)だ。
だがレースは世界の予想を裏切る、あるいは度肝を抜く結末を迎える。
なんとタデイ・ポガチャルがイサーク・デル・トロをアシストして、二人でヨナス・ヴィンゲゴーとレムコ・エヴェネプールを引き離し、デル・トロが優勝。そしてポガチャルは2位。UAEはワンツーフィニッシュを果たした。
そんなとんでもないレースだった第2ステージ終了後、イサーク・デル・トロはポガチャルのアシストについて「一生もののプレゼント」と語る。
この日のUAE Team Emirates – XRGはレース終盤を完全にコントロールした。
猛烈な暑さの中でも最後の周回コースで集団を支配し続け、ブランドン・マクナルティやアダム・イェーツらがハイペースを維持。ライバルたちの脚を削り、最後の勝負どころではポガチャルとデル・トロが先頭グループに残る理想的な展開を作り上げた。
終盤の急坂ではポガチャルが圧倒的な加速を見せたが、ゴール前では自らスプリントを控え、デル・トロを先着させる形でフィニッシュ。まさにチームリーダーとしての度量を示すフィニッシュとなった。
この勝利により、デル・トロはメキシコ自転車競技史に新たな1ページを刻むことになったわけだが、レース後にこの勝利は単なるチームオーダーではなく、ポガチャル自身の意思によるものだったことが明らかになった。
UAEはチームとして事前に複数のプランを用意していたようだが、チームカーからの指示は「最後は二人でしっかり話し合って決めろ」という感じだったようだ。
デル・トロは2025年ジロ・デ・イタリアで総合2位に入るなど急成長を遂げ、2026年もUAEツアー、ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝など世界トップクラスの実力を証明してきた。
そんな22歳の若き才能に、ツール・ド・フランスという世界最大の舞台で初勝利を経験させることは、チームの未来を考えたポガチャルからの「一生の贈り物」とも言える決断だったと言えるだろう。
デル・トロもフィニッシュ後には感謝の気持ちを隠さず、ポガチャルとの強い信頼関係が改めて示された。
ステージ優勝を譲ったとはいえ、ポガチャルにとって失ったものはほとんどない。
ステージ2位によるボーナスタイムを獲得し、総合首位のヨナス・ヴィンゲゴーとの差をさらに縮めることに成功。ライバルとの力関係でも優位性を示し、総合優勝争いへ向けて理想的な一日となった。
一方、ヴィンゲゴーはイエロージャージを守ったものの、終盤の急坂ではポガチャルの加速についていくのが精一杯という印象も残った。
この第2ステージは、総合争いを本気でやっているにもかかわらず最後のスプリントの場面でレース結果をコントロールするだけの余裕のあるポガチャルと、UAE Team Emirates – XRGのチームとしての強さを存分に見せつけられたと言えるだろう。
もうこの第2ステージの段階でUAEは今年のツール・ド・フランスの支配権と主導権を握りつつあると言えるのではないか。2026ツール全体が終わったとき、大会を振り返れば「この第2ステージが全てだった」ということになる可能性もあるか?