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マチュー・ファン・デル・プールがツール・ド・フランスでシマノのMTB用XTRリアディレイラーを実戦投入!1×ドライブトレイン採用の狙いは?
Shimanoのコンポを使うワールドチームの1つAlpecin-Premier Techだが、そのスター選手であるマチュー・ファン・デル・プールが、Shimanoのマウンテンバイク用コンポXTRのリアディレイラーに、フロント1速(56T)を組み合わせて使っているのが報じられた。
情報源:Spotted: Van der Poel Runs Mountain Bike Derailleur at the Tour de France
ワールドチームの中でShimanoコンポをフルセット(ホイールなども含めて)で使うチームは少ない。他社の機材を使えるというオプションを残しておきたいチームが多いからだ。
そんな中でAlpecin-Premier TechはShimanoのコンポをフルセットで使う少数派のチームである。
そして今回同チームのチームカーに乗せられていたマチューのスペアバイク(Canyon Aeroad)が、Shimanoのマウンテンバイク向けXTRリアディレイラーを組み合わせたフロントシングル仕様だったことが判明した。
その画像がこちら。
具体的には、
という組み合わせだったようだ。
この最新のXTRリアディレイラーの最大の特徴は様々なトラブルに耐えやすいようタフに設計されたことだ。転倒や接触による破損リスクを抑えられるほか、チェーン保持力も高く、荒れた路面でもチェーン落ちしにくい構造となっている。
さらにワイドレンジカセットとの組み合わせによって、フロントをシングルチェーンリングにしても十分なギア比を確保できることから、クラシックレースやシクロクロス、マウンテンバイクで培われたシステムをロードレースへ応用しやすいものとなっている。
近年、プロロードレースでも一部のレースで1×ドライブトレインを採用するチームが増えている。そうしたシステムには次のようなメリットがある。
一方で、フロント変速ができないためギア比の選択肢は限られる。そのため、山岳ステージを含むすべてのコースではなく、クラシックやパンチのあるレイアウト、あるいは高速レースで特に効果を発揮すると考えられている。
もちろんそのようなコースはまさにマチュー・ファン・デル・プールが勝てるコースでもある。
今回の機材で特に注目されているのは将来のシマノ製ロードコンポーネント開発につながる可能性があるからだ。すでにDURA-ACEの新型ホイールについてはいろいろネット上で情報が飛び交っているが、変速システムにも新型が登場する可能性がある。
近年はSRAMがロード用ワイヤレスコンポーネントで1×システムを積極的に展開しており、ロードレースにおけるギアシステムは多様化している。
今回はプロトタイプであるかどうかは明らかにされていないものの、Shimanoのフルサポートを得ているAlpecin-Premier Techが世界最高峰のレースで実戦投入されていることはShimano側からなんらかの意向・アドバイスを受けたものである可能性があるのではないか?
ということは、シマノはこれまでロードとMTBで異なる設計思想を採ってきたが、今回の実戦投入は両カテゴリーの技術を融合する方向性を示している可能性があるのか?