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ファビアン・カンチェラーラ率いるTudor Pro Cycling Teamが、23歳のドイツ人で今年のツール・ド・ポローニュ総合優勝者であるマルコ・ブレンナーとの契約を2030年末まで延長したことを発表した。次のインスタ投稿がそれだ。
23歳のドイツ人マルコ・ブレンナーは2024年にTudorへ加入。2024年のドイツ選手権ロードレース王者でもある。ステージレースで総合成績を狙える選手として成長し、今年もその能力を結果で証明している。
今回の長期契約の決め手となったのが、つい先日まで開催されていた2026年ツール・ド・ポローニュでの総合優勝だろう。
ブレンナーは大会を通じて4度のトップ10フィニッシュを記録し、安定した走りで総合首位を獲得。フィン・フィッシャーブラックとイバン・ロメオを退け、彼自身初となるワールドツアーのステージレース総合優勝を成し遂げた。
今回の契約延長により、ブレンナーは今後もTudorのステージレース戦略を担う中心選手の一人となる。23歳という年齢と今回の長期契約をふまえると、将来的なグランツールやワールドツアーでのエースとして成長することにも大きな期待を寄せていると推測できるだろう。
元ドイツ国内王者という実績に加え、ワールドツアーのステージレースでの総合優勝も獲得したことで、ブレンナーはTudorにとって将来性のある若手から、勝利を期待できるリーダーへと成長しつつあるといえるだろう。
しかしブレンナーのプロ生活は順調なものばかりではなかった。象徴的な不幸が2025年ジロ・デ・イタリアでの事故だ。
→2025ジロ第19ステージは28km独走でニコラ・プリュドムがステージ優勝。カラパスの攻撃にデル・トロは動ぜず!
その2025ジロ第19ステージではそのステージのまさに最終コーナーで落車(TV映像には映っていない)して負傷。3カ月以上にわたって戦列を離れた。Tudorは復帰を急がせず、リハビリとコンディションに専念させた。
そしてブレンナーは今回の契約延長に際しても、2024年の加入時から能力を発揮しながらレースを楽しめる環境が整っていたとチームへ感謝するとともに、負傷からの復帰過程でも必要な時間を与えてもらったとして、Tudorでキャリアを続けられる喜びを語った。
チームCEOも、ジロでの大事故からレースへ戻った過程にブレンナーの闘争心が表れていると評価。ツール・ド・ポローニュでの勝利についても、本人の粘り強さとチームワークが結びついた成果だとしている。
Tudorが評価しているのは、ブレンナーの競技成績だけではない。
ブレンナーはプロ選手としての地位を築きつつあった2023年、故郷ドイツのアウクスブルクで自身のジュニアチームを設立した。自分の勝利だけを追求するのではなく、地元から次世代の選手を育てる活動にも取り組んでいる。
Tudorはこの活動について、ロードレース界の将来を支えようとするブレンナーの人物像を示すものだと評価している。
2030年までの長期契約は、Tudorがブレンナーを中長期的なプロジェクトの重要選手と位置付けていることを示している。
ブレンナーは23歳ながら、すでに国内選手権とワールドツアーのステージレースで総合優勝を経験した。さらに、大きな負傷から復帰して以前を上回る結果を残した点も、3週間のグランツールを目指すうえで重要な材料になる。
今後はワールドツアーのステージレースで成績を積み重ねながら、グランツールでどのような役割を担うのかが注目される。ツール・ド・ポローニュでの勝利は、ブレンナーとTudorの長期的な挑戦にとって大きな出発点となりそうだ。
ドイツ人の若手総合系選手といえばRed Bull-BORA-hansgroheのフロリアン・リポヴィッツが代表格だが、マルコ・ブレンナーもそのリポヴィッツのように成長していく可能性は十分にあるのではないか。今後が楽しみな選手の一人と言えるだろう。