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ジュリアン・アラフィリップが即時引退。 2026年ツールが現役最後のレースに
衝撃的なニュースが入ってきた。チューダー・プロサイクリングチームで走る34歳のフランス人で、世界選手権を2020・2021と連覇した元世界王者のジュリアン・アラフィリップが即時引退という報道だ。
フランスメディアL’Equipeなどでも同様の報道がなされている。しかしこの記事を書いている時点ではTudor Pro Cycling Teamや本人のSNSなどで正式に発表されているわけではない。
フランスメディアのL’ÉquipeとオランダメディアのWielerFlitsなどが、アラフィリップの即時引退を報じている。
アラフィリップは2025年からTudor Pro Cycling Teamへ移籍して今に至るが、同チームとの契約は2027年末まで残されているとされる。しかしその最後の1年を放棄し、2026年シーズンの残りのレースにも出場しないと伝えられている。
現時点でTudorから正式な発表は出ていない。したがって、チームによる公式確認を待つ必要はあるが、複数のメディアがアラフィリップの周辺関係者から同様の情報を得たという。
今回の報道が本当ならばアラフィリップの現役最後のレースは、2026年ツール・ド・フランスになったとされる。
自身8度目の出場となった同大会では、2度にわたって逃げに加わろうとしたものの、かつてのように登りで先頭争いを続けることはできなかった。大会終盤には、これが最後のツールになるとの認識を示し、将来よりも家族との時間を望んでいることを明かしていた。
アラフィリップは今年のツール・ド・フランスでも現在の自転車競技に以前のような楽しさを感じられず、彼が活躍していた時代から様変わりしたロードレース(ツール・ド・フランス)にもはやついていけないというような趣旨のコメントを発していた。
そうした発言を踏まえると最後のツールを走り終えたことが引退を決断する大きな契機になったのではないだろうか。
2026年シーズンのアラフィリップはカントン・アールガウ(GP Gippingen)で5位に入ったものの、それ以外では大きな結果を残せていない。
得意としてきたアムステル・ゴールドレースとフレッシュ・ワロンヌはいずれも完走できず、2026年ツールでも本来の爆発力を発揮するには至らなかった。
当初はカナダで開催されるグランプリ・シクリスト・ド・ケベックとグランプリ・シクリスト・ド・モンレアルへの出場が発表されていた。しかし、即時引退が正式に確定すれば、これらのレースにも出場しないこととなる。
アラフィリップは、攻撃的な走りと爆発力のある登坂、そして感情を前面に出すレーススタイルで一時代を築いた。
主な実績は次のとおり。
とりわけ2019年ツールでは途中から総合首位へ。死力を尽くしてマイヨ・ジョーヌを長く守る姿が強く印象に残っている。最終的に総合5位となり、フランス人選手による総合優勝への期待を大きく高め、大会が劇的に盛り上がったことが今でも思い出される。
アラフィリップはTudorと2027年末まで契約していたため、今回の決断は通常の契約満了による引退ではない。
一方で上述のように、かつてとは一変した現在のロードレースに本人は2026年ツールの段階ですでに競技への意欲が薄れていることを示唆していた。
成績だけではなく、家族との生活や現在のロードレースに対する感覚の変化が、契約を残して引退する判断につながった可能性が高い。
世界選手権連覇をはじめ、数々のクラシックやグランツールで記憶に残る走りを見せたアラフィリップ。その攻撃的なレーススタイルはレースやプロトンの象徴だったとも言える。