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ポガチャルが「どうすべきか分からなかった」。2026ブエルタ第2ステージ終了後のポガチャルのコメント
このワウトのアタックは事前に計画されていたもので、エーススプリンターであるマシュー・ブレナンのためのアシストとなる動きだった。
ポガチャルはまんまとそのVismaの策略にはめられてしまったわけだが、ポガチャルは世界選手権のために「ブエルタでは死力を尽くしきってはいけない」というような発言をしていた。
ならば総合優勝だけを考えて、この第2ステージでも無理に動く必要はなかったのではないかとも思われた。
だがしかし、レース後にポガチャルは「ステージ優勝を狙っていた」と明らかにした。
🐷「ポガチャルにとっては、勝てるステージを全部狙いにいっても、まだ体力に余裕が残るのか・・・」
情報源:Tadej Pogačar (3rd) admits after Brennan win: ‘I didn’t know what to do’
上述のようになぜ第2ステージでポガチャルはワウトの、そしてTeam Visma | Lease a Bikeの作戦に反応してしまったのか?
その理由は、この第2ステージでの目標は総合首位のレッドジャージを守ることだけではなく、ステージ優勝を全力で狙うことでもあったからだ。
一方、レース中盤ではイーサン・ヘイターが逃げに加わり、中間スプリントで6秒のボーナスタイムを獲得。一時はヘイターがバーチャル総合首位に立った。
→参考記事:なぜイーサン・ヘイターは破れたビブショーツを着用していたのか?2026ブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージ
しかし、ヘイターは終盤に先頭から脱落。ポガチャルがレッドジャージを失う可能性は低くなり、ステージ争いが最大の焦点となった。
勝負が動いたのは残り2km。ワウト・ファン・アールトが加速し、ポガチャルはその動きへの反応がわずかに遅れた。
ファン・アールトが先行してリードを築いたため、ポガチャルは上りを越えた後の平坦区間で大きな力を使って追走。ファン・アールトが後方を確認して速度を緩めたタイミングで、その後ろに追いついた。
ここでポガチャルは難しい判断を迫られた。勝つためには自ら前に出て全力で走り続ける必要があったが、後方にはヴィスマのブレナンが控えていたからだ。
ポガチャルがファン・アールトを引き連れて走れば、最後にファン・アールトやブレナンのスプリントを助ける可能性がある。
反対にファン・アールトの後ろで待てば、追走集団からブレナンが追いかけてくる余地が生まれる。
Vismaは先行するファン・アールトと、後方でスプリントに備えるブレナンという2枚のカードを持っていたわけだ。
ポガチャルは最終的にファン・アールトの後輪にとどまり、そのままフィニッシュまで走り続けてくれることを期待した。
しかし、ファン・アールトは先頭交代を続けず、後方からブレナンが追いつく展開となった。
勢いに乗ったブレナンが最後のスプリントを制し、グランツール初のステージ優勝を獲得。ポガチャルは3位でフィニッシュという結末となった。
追走で脚を大きく使ったポガチャルは、すでに乳酸がかなり蓄積していたと説明している。だが、勝利には届かなかったものの、マイヨ・ロホをキープできたこともあり、最終的には3位という結果を前向きに受け止めている。
このようにポガチャルの迷いは、単なる判断ミスではない。
Vismaがファン・アールトのアタックとブレナンのスプリントという異なる勝ち筋を同時に残していたことがこの日の結果を左右した決定的な要因だからだ。
単独でファンアールトを追いかけた時点で、ポガチャルは相当なエネルギーを消費していた。その状態でさらに先頭を引けばファン・アールトに利用されてしまう。
一方、牽制すればブレナンの復帰を許してしまうという、どちらを選んでもVismaに有利な局面だった。
ブレナンの勝利はスプリント力だけでなく、チームが複数の選択肢を維持した戦術の成果でもあったと言えるだろう。まさにチームでの勝利だ。