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カラパス「Movistarではチームメイトから背中にナイフを突き立てられてたような感覚」

リカルド・カラパスが語るモビスター時代

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スペインのワールドツアーチームであるモビ☆スタ。ランダ、キンタナ、バルベルデ、カラパスを擁し、去年まではツールで「トライデント(三叉槍」戦略を展開し、毎度失敗。

世間からは物笑いと批判にされされ続けてきた。その根本には、おそらくチーム首脳人のマネージメント能力の貧相があったのだろうと思う。

そんな当時のチームの雰囲気(特にグランツールでのそれ)はやはり悪かったもよう。チームイネオスへ移籍(脱出)したリカルド・カラパス(Richard Carapaz)は、そんなグランツールでのチーム内の剣呑さについて語っている。

情報源:Carapaz speaks of Movistar leadership tension: ‘It is like having a knife behind you’

“You don’t know if tomorrow is going to be your turn, or if the team is not going to wait for you because the leader is someone else.”



訳「グランツールではいつも、翌日のステージで自分がエースになれるのか、それとも他の人間がエースだからトップ集団から遅れた場合に自分は捨てられてしまうのか、そういったことがわからない状況だった」

“It is like having a knife behind you and you don’t know when it will fall, if it is today or tomorrow,”



訳「まるで背後からナイフで脅されてるような感覚よ。いつそのナイフが自分に振り下ろされるのか、今日か明日かと不安なままで過ごしてたわけよ」

“There were situations in the race that you did not know who was shooting for whom.”



訳「レースの状況的に、チームメイトの誰が誰を裏切るのかという状況が存在してたんよ」



(‘A`)なんやそれ・・・

たしかに組織内では内部での競争というのは組織にとって必要でもある。だが、それは一本の芯が通った明確な組織としての方針があって、それが各構成員に明示的に示され、誰もがそれを理解している場合にのみ有効。

もしそうでないならば、それは構成員による上層部への不信へ変貌し、組織が崩壊する危険性が高くなる。

まさにモビ☆スタはそれを地で行っていた感がありますね・・・・・・

この点、一見すると同じような戦略をとっているかのように見せるチームイネオスとは正反対。

イネオスでもトリプルエース体制であるが、「調子悪いやつが調子良いやつをアシストしなければならない」という鉄の掟が徹底されているように思える。そこに例外はなく、その鉄則の下ではトリプルエース間でも平等である。違反することは許されない。

契約のときにももちろん、そして日ごろのミーティングでもことあるたびに何度もその点は明確に伝えているのだろうと感じられる。

組織論(人事論)としては、ある意味でモビ☆スタは日本企業的で、チームイネオスはアメリカ企業的と考えられるかもしれない。どうやろ?



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