なぜSunwebのマシューズがツールの選手から漏れたのか?
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先日、ドイツのワールドツアーチームのサンウエブが今年のツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアのメンバーを発表した。
この発表にはちょっとしたサプライズがあった。それは、ツール・ド・フランスでの経験が豊富なスプリンターのマイケル・マシューズ(Michael Matthews)がツールのメンバーから外され、かわりにジロ・デ・イタリアのメンバーに入ったことである。
トム・デュムランが去ったあとチームにはめぼしい総合系エースは存在しない。そんなチーム事情からすれば、経験豊富である程度の勝機が見込めるマイケル・マシューズはツールのメンバーとして不可欠ではないのかとも思われた。
一体なぜチームは彼をツールのメンバーから外したのか?そこには未来を見据えたチーム方針があった。
サンウエブの未来とチームの方針
情報源:Team Sunweb bidding on the future
デュムラン(大)を失った後、チームが重視するのは若手の育成である。
サンウエブには25歳未満の選手が15人所属している。その結果、ワールドツアーチームの中でチーム平均年齢が最も若いチームとなっている。
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— Team Sunweb (@TeamSunweb) July 5, 2020
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チームの監督Luke Robertsは、海外の大手自転車メディアVelonewsによる電話インタビューで次のように述べる。
“We’re all-in on developing our pool of young riders coming through; we’ve got sprinters, climbers, classics riders, and we want them all to have the room to develop.”
訳「チームは全力で若い選手の育成に取り組んでいるところや。そしてチームにはスプリンターも、クライマーも、クラシックスペシャリストもいる。チームのみんなに成長のチャンスを掴ませたいんや」
このようにチームの方針は明確に2つ存在している。1つは若手の育成。もう1つは選手みんなに飛躍できるチャンスを与えること。すなわちビッグレースで走る・勝利するチャンスを与えることである。
今年のツールでマイケル・マシューズが選ばれなかったのはこれが理由である。もしマシューズを入れると、マシューズのグリーンジャージ(ポイント賞)を狙う布陣にせざるを得ない。それはマシューズ以外の選手のチャンスを摘むことでもある。
それはみんなにチャンスを与え、選手のモチベーションを高めようとするチームの方針には合わないという判断である。よって、ツールでは誰もが毎日ステージ優勝のチャンスを狙う作戦である。
そして今年のブエルタではまさに若手の育成に重きをおいた、若手中心のチーム編成で臨む予定となっている。
マイケル・マシューズがツールのメンバーから漏れた背景には、若手の育成と選手の誰もがビッグレースでチャンスをつかむべきというチーム方針がある。
来年以降もマシューズが出れなかったら、移籍するかもしれないですね
本人もチームの方針は理解してそれに従うとは言っているものの、同時にやっぱり選ばれなかったのはつらいとも言ってるので、いろいろ思うことはありそうブヒね。
残念ながら、マイケル・マシューズは、未だサガンに勝てる実力が無いということですね。
サガンは、「登れるスプリンター」と言われるほど万能だから、今年も、ツールのグリーンジャージは決定的か?
ポケットロケットは、区間優勝狙いだろうし。
去年、落車リタイヤしたユンボの若い子なら、張り合えると思うけど、今年は出るのかなぁ?
Marco的には、カヴェンディッシュの区間最多勝利更新も期待しているのだが、アシストが相当頑張らないと厳しいでしょうね。
14日は、フランス革命記念日であり、Marco生誕記念日ですが、ツールが開催されていないなんて、不思議な感覚です。
たしかにサガンがいる間は、サガンの得意する領域では勝てそうにないブヒね。
それにお互いのチーム力も差があるブヒね。サガンだけのために作られたBoraはさすがに強い。
ユアンも最近は登りゴールもいける(UAEツアーのハッタダム)ので、なおさら競争は激しくなると思うブヒね。
さらにはMr.ゴールドことGreg Van Avermaetもいるわけで。
そうなれば、より目立たないツールよりもジロというのも仕方ないかという感じもするブヒね。