ミラノ~サンレモのコースが大幅変更。これまでの常識が通じない混沌が待っている?
Share your love
以前ミラノ~サンレモのコースが大きく変わるかもしれないというネタを紹介した。
→過去記事:ミラノ~サンレモのコース大幅変更の可能性
だがついにそれが現実化してしまった。今年のミラノ~サンレモは大きくコースが変更される。
情報源:Huge changes to Milan-San Remo route after seaside mayors veto race
大きく変わるミラノ~サンレモのコース。海外沿いから内陸部の丘陵地帯へ。932mの登りも登場。
なぜ変更?
そもそもなぜそんなコース変更が加えられることになったのかというと、上記過去記事でも紹介したように、コース上にある各都市の市長らが、イタリアの夏休みとあわさって沿道に観客があふれ「密」になることを恐れたからである。
そして市長らは、今年だけはミラノ~サンレモが彼らの都市を通らないよう要請。コースに組み込まれることを拒否したのである。
La Gazzetta dello Sportによると、サヴォーナ県の16都市のうち13の都市の市長がミラノ~サンレモのコースとなることを拒否したもよう。
②予定されるルート
例年の伝統的なルートならば同県の海岸沿いを走ることになるのだが、今年はそれが不可能となる。そのため海岸沿いではなく、内陸部の丘陵地帯?を通ってリグーリア州のインぺリアへ入ることなる。このインぺリアに、チプレッサの登り、最終決戦のポッジオの登り、そしてゴール地点のサンレモがある。
具体的にいうと、これまでは出発地点のミラノからまっすぐ南下してPaviaへ向かっていたが、今年はミラノから南西部のVigevanoへ、そしてその後はAlessandriaへ向かい、丘陵地帯を経てその後はAstiからAlbaへ。
さらにFossanoとCevaを経ると、なんとここに距離5㎞で山頂まで934mを登るNavaが登場する。
この登りは、上記インぺリアに入る30㎞手前で登場。ゴール地点のサンレモからは70㎞手前で登場する。つまりゴールまで全行程の残り4分の1という場所に位置する。
この登りで、スプリンターや、スプリンター寄りのアシストたちを振るい落とす動きが生まれるかもしれない。そうなれば、例年「スプリンターのためのモニュメント」と呼ばれるミラノ~サンレモの展開が大きく変わることになるかもしれない。
ただ、インぺリアに入るまで30㎞あることを考えると遅れてもなんとかなるかもしれない。ただ、遅れたスプリンターチームを引き離すべく、クライマーやパンチャーを揃えたチームがガチでインぺリアまで爆走するかも?でもそれに協力しないチームも出たりして、結局グダグダになりそう。
インぺリアまで来ればあとは例年どおり、チプレッサの登り、ポッジオの登り、サンレモへのヤバイ下りと短い平坦、そしてゴールとなる。この通りのコースとなれば、走行距離は合計で約299㎞。去年よりも6㎞長い。
ジルベールにとっては朗報かもしれませんね。
だいぶトシではあるけど、現在最もモニュメント制覇に近いジルベール。
今回の変更についてどう思っているのか知りたいブヒね。
Deceuninck-QuickStepから移籍しただけに、あとはチーム力と作戦がどうなるか・・