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昨日のツール・ド・フランス第19ステージはその後半に逃げ集団を形成した選手らの顔ぶれは、まるで春のクラシック戦線かと思わせる豪華なクラシックスペシャリストたちだった。
そんな同ステージで、ついにマイヨヴェール争い(ポイント賞争い)に終止符が打たれた。ピーター・サガンの終戦である。
第19ステージが終了した後のポイント賞ランキングは次のようになっている。
1位のサム・ベネット(Sam Bennett)が319ポイント、2位のピーター・サガン(Peter Sagan)は264ポイント。その差は55ポイント。
最終日にこの55ポイントをひっくり返すことは理論的には可能である。というのも、最終日は平坦ステージ扱いとなっているので、1位でゴールすれば50ポイントを稼げる。そして中間スプリントでは最大20ポイントを稼げる。つまり2つ合わせて1日で最大70ポイントを獲得できる。
しかしこれはしょせん机上の空論、捕らぬ狸の皮算用にすぎない。
なぜならサガンが動くということは、サム・ベネットも動くからである。
サム・ベネットもポイントを少し稼げる。おそらく中間スプリントではほぼ無理をせず、サガンをマークするだけの動きにとどめるはず。もし余計な動きをして無駄に疲弊したり、落車したりは絶対に避けなければならない。
究極的にはサガンに中間スプリントポイントを取らせなければ良い。もしそうなれば、いくらサガンが1位でシャンゼリゼをゴールしても逆転は不可能である。
ただそのシャンゼリゼゴールもサム・ベネットのほうが圧倒的に有利である。なにせ平坦でのチーム力が違う。トレインの組み方もDeceuninck-QuickStepのほうが上手いであろう。また、ベネット本人もそこまで無理して1位を狙う必要がない。ポイントさは十分にある。精神的な余裕をもってのスプリントとなる。3位でも十分である。もちろん1位は狙うであろうが。
一方でサガンは劣るチーム力に加えて、逆転のためには絶対に1位しか許されない苛酷な状況となる。今年のサガンのコンディションも含めると逆転の可能性は限りなくゼロに近い・・・・・・というのは優しい表現で、今年に限ってはゼロである。それほど今年のサガンのパフォーマンスは運も含めて何かが決定的に足りていないように思われる。
戦術とは言え、昨日のステージはベネットはサガンのストーカー化していた。
まあ、山岳でのエース対決も、そんな感じと言えばそうだけど。
なんか、ああなると全然面白くない。
でも、サガンもBORAも力負けしている感じは否めないので、今年はベネットでほぼ確定。
サガンの表情を見ても、最終ステージで奇跡を起こせるとは思えない。
来年に期待しよう!
サガン自身がすでにベネットに対して負けを認め、祝福の言葉をかけていたようブヒね。
あと個人的に気になるが、ワウト・ファン・アールトの動きブヒ。今日のステージで、ひょっとしたら明日のステージでも優勝狙ってくるかも・・・