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先日、アメリカのワールドツアーチームのEFプロサイクリングがジロ・デ・イタリア用に「とち狂った」デザインのジャージを発表したと書いた。
ところが、同チームはUCIからそのジャージを理由として、罰金4500CHF(スイスフラン:約52万円)を課されることになった。一体どういうことか?
情報源:UCI fines EF Pro Cycling over its one-off Giro d’Italia kit
罰金の理由は、新ジャージについてデザイン案を前もってUCIに提出し、その承認を得なかったからである。
UCIはそのルールで、たとえ一時的なチームジャージデザインの変更であったとしても、UCIの承認が必要と定めている。これは、他チームのジャージや、各レースのチャンピオンジャージや各賞ジャージとデザインが類似し、周囲から混同されることを防ぐためである。また、スポンサーとしてふさわしくない(反社とか)企業が参入していないかもチェックし、レース界の健全性維持という目的もある。
今回のジャージデザイン変更についてEFはこのルールに従わなかった。今回のデザイン変更は全面的に極秘裏に進められ、大手海外メディアですらデザインが変わるだろうという噂だけしか掴めておらず、どんなデザインになるかは誰も知らなかった。
その極秘性ゆえにおそらくEFはあえて、罰金覚悟でUCIへのデザイン案の提出&承認というプロセスをすっ飛ばしたのであろう。ブタはそう予想する。ルール違反をわかっててやった。そう思う。罰金どうこうよりも、話題性というかセンセーショナルなニュース性を優先したのだと考える。
今回の罰金は8人の出場選手とチーム監督の9人にそれぞれ500CHF(約5万8000円)、合計で500×9=4500CHF(約52万円)となる。選手としてとばっちりのような感じではあるが、上述のブタの予想が正しければ、まぁチームが全部負担する方向で最初から話しが決まっているはず・・・・・・と思いたい。
Oh @UCI_cycling….. you guys are always looking out for the best interest of the sport, aren’t ya? Thanks for the $4000 of fines for wearing our crazy ducks. Hope @DLappartient enjoys his dinner – on us! Salud! pic.twitter.com/YVoTy9egDq
— Jonathan Vaughters (@Vaughters) October 3, 2020
このツイートで、チームEFのボスのジョナサン・ヴォーターズは、「おまえらUCIは強欲やのぉ?4000ドルの罰金のおかげで、UCI会長はさぞや豪華なディナーを楽しめたやろね。うちのチームの金でね!HAHAHA!」
という内容のコメントを発表。気持ちはわからんでもないが、EFがルールを守らなかったせいだゾ。
なおUCIは、この罰金のうち半分をイタリアの自転車連盟に、半分をUCIに分配するとのこと。
レース出ないから罰金払うは最近もイネオスとユンボがやってましたが、このパターンは初めて見ました。昔はあったりしたのかな?
それにしてもロードレース界って罰金への認識が甘いというか、そんとこありますよね。まあ、お金で解決できるなら別にいいって感じなんでしょうけど。