ドーピングで元IAMのStefan Deniflが2年の禁固刑
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IAMサイクリングやアクアブルースポーツ(Aqua Blue Sport)で走っていたオーストリア人プロ、Stefan Deniflがドーピングにより2年の禁固(懲役?)の判決を受けた。
8か月は実際に投獄され、残り16か月は条件付きで執行されるもよう。つまり条件次第では8か月の収監生活で済む可能性がある。あっちの法律制度などはよくわからないので詳細は不明。
情報源:Operation Aderlass: Denifl handed two-year prison sentence for fraud
ドーピングによる実刑判決だが、厳密にいえば「ドーピングによりチームやスポンサーを騙した詐欺容疑」というのが正しい理由である。
ちょうど2年前、2019年の2月に突如その存在が公になり、世界中の耳目を集めるに至った大規模な国際的ドーピング捜査があった。それがオペレーション・アデラス(Operation Aderlass)だ。今回Stefan Deniflが実刑判決を受けた罪も、この捜査によって発覚したものである。
この捜査の舞台はドイツとオーストリアが中心で、ノルディックスキー世界選手権のチャンピオンも逮捕されるというスキャンダラスな結果となった。捜査の本来の狙いはロードレースではなく、むしろスキー業界などのドーピングネットワークに主眼が置かれていた。その過程で自転車競技の選手の名前もいろいろ浮上していた。
オペレーション・アデラスで摘発されたドーピングネットワークの中心にいたのが、かつてロードレースの有名チームだったミルラム(Milram)やゲロルシュタイナー(Gerolsteiner)のチームドクターだったドイツ人医師マーク・シュミット(Mark Schmidt)である。
なお、Stefan Deniflはすでに4年間の追放処分を受けている。
このオペレーション・アデラスによりドーピングが発覚しているその他のロードレースの選手は、
- 元Groupama-FDJのGeorg Preidler
- 元UAE Team EmiratesのKristijan Durasek
- 元Bahrain-MeridaのBorut Božič、Kristijan Koren
- 元MilramのAlessandro Petacchi
- 元Gerolsteinerの Danilo Hondo
などがいる。