タイムトライアルのタイヤ空気圧は低いほうが速い
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今日のツール第5ステージは個人タイムトライアル。そこでエアロ性能の専門家集団でおなじみのAeroCoach社が、今年のツールの個人タイムトライアルで使われる技術や勝負の行方に影響を及ぼすであろう要素、そして優勝候補を予想している。以下の情報源記事にそれがまとめられている。
情報源:AeroCoach analysis | Tour de France stage 5 time trial tech and performance predictions
今回のこの記事の中で個人的に気になる技術・要素の項目をピックアップしたい。それはタイムトライアルで使われるタイヤの空気圧だ。
タイムトライアルのタイヤの空気圧について。低いほうが速い?
上記事では、まず普段使うロードバイク用タイヤではなく、それよりも軽量でタイムトライアル専用に作られたタイヤを使うことが重要だと書かれている。
基本的に軽量だと素材も薄くなり、それだけ脆く、パンクしやすいタイヤとなるがタイムトライアルという特殊なレース形態では、多少耐パンク性能が下がってパンクのリスクが少し増える程度では、その専用タイヤを使うほうがメリットが大きいようだ。
そして次に重要なのはそのタイヤの空気圧。空気を入れすぎる(空気圧が高め)はNG。逆に遅くなるらしい。5ワットの損失で、最終的には10秒のタイムロスとなる可能性もあるようだ。
昔のタイヤと違い、いろいろ技術が進歩してタイヤについても常識が変わっている。そもそも今のレースでは25Cまたは28Cが最速とされている。そしてホイールもそんなタイヤの進化に合わせて、よりワイドに最適化されている。
そして最新の25Cタイヤや28Cタイヤでは、昔よりも低い空気圧での使用に最適化されている。よってタイムトライアルでも昔のような高圧は逆にタイヤの性能を発揮できない。
しかし実はワールドツアーチームすらまだTTタイヤを高圧で使うチームが多いらしい。メカニックや選手らの意識がまだ現実に追いついていないのだろうか。
実際には走る選手のフィーリングなり体重なりで空気圧は調整されるため、理論どおりにはいかないのだろうが、理論的・データ的には以前よりも低めの空気圧のほうが、タイムトライアルでも速いようだ。もちろん最新のタイヤを使うことが前提だし、空気圧が低いといっても限度はあるが。
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