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今日のツール・ド・フランス第5ステージは個人タイムトライアルだが、現在総合首位のマチュー・ファン・デル・プールがマイヨ・ジョーヌを死守できるかどうかに注目が集まる。
所属チームのアルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)とすれば、断然マイヨ・ジョーヌをキープしてほしい。マスコミやメディアからの注目度が段違いだからだ。それはスポンサーにとっても好都合であるし、新しいスポンサー獲得にもつながる。
そんな同チームの秘策が明らかになった。
情報源:10-hour journey delivers sponsor-incorrect wheels for Van der Poel’s Tour de France time trial
なんとアルペシン・フェニックスは、英国チームのイネオス(INEOS Grenadiers)からPrinceton Carbonworks社のカーボンホイールを購入したらしい。
Princeton Carbonworksといえば昨年あたりから(?)イネオスが本格的に使い始めたカーボンエアロホイールとして有名。
おそらく今日もイネオスは同社のホイールを使うはずだ。みんなも知っている通り、イネオスのホイールのスポンサーは基本的にシマノ(Shimano)であるが、イネオスはスポンサー外のカーボンホイールをいざという舞台で使う。
そんなイネオスの非スポンサーホイールを、アルペシン・フェニックスはマチューのために用意しようとしたのだ。なんでも月曜日の朝に、アルペシン・フェニックスのボスChristoph RoodhooftがPrinceton Carbonworksの代表Meindert Klemに電話をしたらしい。曰く「あのホイールある?」。
しかし問題点は3つあった。1つは、すぐに用意できる在庫がなかったこと。2つめは、アルペシン・フェニックスが手に入れようとしてるPrinceton CarbonworksのホイールWake 6560(前輪)とBlur 633(後輪)は英国では売られているが、アルペシン・フェニックスの本拠地オランダではまだ販売されていないこと。
そして3つ目が、イネオスから借りようとしても、おそらくイネオスがホイホイとタダで簡単に貸してくれるはずがないことだ。イネオスもお金を使っている。
だがPrinceton Carbonworks社のMeindert Klemは、イネオスの選手キャメロン・ウルフ(Cameron Wurf)がまだ未使用のそれらのホイールを持っていることをつきとめた。そしてアルペシン・フェニックスはそのウルフからホイールを購入することになった。
だがここでもう1つ新しい問題が発生した。ウルフの所在地からツール・ド・フランスの現地まで誰がどうやって運ぶのかだ。24時間で900キロ以上を移動する必要があったのだ。
ここで幸運が訪れた。ウルフの近くに住んでいるMark Putterというおじさんが運んでくれることになったのだ。
というのもこのじさん、なんとマチュー・ファン・デル・プールのファンにして、大の自転車好き。しかもピレネーでリゾートのオーナーをしてるという。そして実はPrinceton Carbonworks社のMeindert Klemとは知己の仲。
そのPutterおじさんが見事にミッションを成功させ、10時間ほどでアルペシン・フェニックスが使うホテルまで運んでくれたのだ。ジェイソン・ステイサム顔負けのトランスポーターぶりである。
なるほどたしかにマチューのホイールが違うわ。#ツール #ロードバイク #ロードレース #ツール・ド・フランス #ツールドフランス #jspocycle #JSPORTS https://t.co/FvZHWwCCHD
— ロードバイクのブタ(略RBB) (@BikeNewsMag) June 30, 2021
このストーリーを意識しながら、今日のマチューのTTを見て欲しい。