東京五輪ロードレース

奇跡に大興奮!!東京五輪ロードレースの感想・結果

ついに東京五輪ロードレース!イヤッホゥゥゥ!

今回の五輪については開催の是非などみんなそれぞれ言いたいことはあるだろうが、「世界最高のロードレースが日本の風景を駆け抜けた」という、この1点だけは本当に素晴らしい体験であり、ロードレースファンにとっては人生に一度の「奇跡」となったことは間違いない。

誰もが政治的な意見としてはいろいろあるだろうが、少なくとも現地でそんな奇跡を支えた全てのスタッフ・関係者(メディアやインフラ構築企業も含めて)に対してはやはり感謝しなくてはならない。

五輪のコースについて

2020/2021東京五輪男子ロードレースのコース
大会公式より
2020/2021東京五輪男子ロードレースのコース
大会公式より

みんなすでに知っていただろうが、一応コースの確認を。

首都圏のロードバイク乗りにはおなじみの名物コースをつめこんだコースとなっている。走行距離は234km、獲得標高は4865mと、ワールドツアーでもなかなかないような難コースとなっている。日本らしくて良いコースだと思う。ブタの地元でやってくれればなお良かったが。

おおざっぱに言うと、大きなポイントは3箇所あると思われる。1つは140km地点の富士山麓の登り。この登りの手前や山頂付近で各国のアシストで役割を終える選手が増えるはず。そこで各国のパワーバランスに多少の変化が生じると思われる。ただ、まだまだレース中盤なので決定的な動きはないだろう。

次に2つめのポイントは三国峠&籠坂峠の登り。ここで各国の動きが激しくなるはず。エースが飛び出すか、それともアシストを飛び道具として使いレース展開を支配しようとするか。最もレースが動く区間だと思われる。

そして最後はゴール前の数キロ。集団ゴールスプリントになるのか、少数名でのスプリントになるのか、あるいは少数集団から誰かが飛び出すのか・・・

沿道の観客多し!太鼓も登場!

さて東京五輪は基本的に無観客という方針になったわけだが、ロードレースは沿道で無料で見られるもの。

というわけで沿道には、ブタが予想していた以上に観客がたくさん。そら、近所でやってたら行きますわ。

ライブ中継映像を見てる側からすれば、盛り上がりが感じられて嬉しくなったのは確か。

東京五輪ロードレース

太鼓応援団も登場!

普段見ている本場ヨーロッパのアルプスやピレネーとは異なる、日本人にとってなじみのある、どこか実家のような安心感のある風景を走る世界最高峰のロードレース。不思議な感じがするとともに、大興奮だ。

大興奮だ(タンメン)。

五輪ロードレースの特殊さ

五輪のロードレースには、いつものUCIワールドツアーとは違うルールやシステムが適用されている。たとえば機材やジャージのスポンサーロゴや製品名ロゴは必要最小限でなければならないとか、使える機材は普通に(?)すでに市販されているものだけだとか。

また次のような特別ルールもある。

チームカーは全部トヨタ

まずチームカーは、UCIレースでは普通は各チームそれぞれ異なるもの。しかし五輪ロードレースでは各国全て同じトヨタの車を使う。車種もカラーも何もかもみんな同じ。

選手からすればどれが自分のチームの車なのか判別しにくいと思う。隣に来たら、間違えてボトルとかもらいそう。でも仕方ない。

選手ごとにバイク・機材がバラバラ

また選手らは普段自分のプロチームで使う機材を使うため、ヘルメットもシューズもホイールも、そしてバイクも同じ代表チームだけど選手それぞれバラバラだ。

その結果、↓のような悲劇が起こる。

これはエストニア代表チームのピーター・プルース(ペーテル・プルース:Peeter Pruus)がメカトラでバイク交換が必要になった場面だが、彼のバイクブランドはTORPADOというブランド。しかし、チームスタッフは間違えてチームメイトでBikeExchange所属のタネル・カンゲルトのBianchiを持ってきてしまった。あわてて本当のバイクを取りに帰った場面。

決戦の三国峠であの男が動く!

レースが本格的に動いたのはゴールまで残り35kmとなった三国峠。

ここでツール・ド・フランス2連覇を達成したばかりのタデイ・ポガチャルがアタック!

東京五輪ロードレース

このポガチャルに動きによってこれまでレースを支配していたベルギーチームのコントロールが崩壊。一気にレースが動き始め、各国のエースだけが残る展開となった。ツールに続き、またポガチャルが獲ってしまうのか!?

ポガチャルのアタック当初は、チームUAEのチームメイトのブランド・マクナルティとマイケル・ウッズの二人だけが飛びつき合流した。特にマクナルティの動きは「あれ?これポガチャルをアシストするんじゃね?」と思わせるものだったが、その後、この3人に後方から集団も追いつく。

そしてそこからまた各エースたちのアタック合戦が開始。誰かが動く→誰かが追いかける→落ち着く→誰かが動く・・・といったことが何度も繰り返される。

それにしても、日本でポガチャル、ファン・アールト、KWSKといった最高峰の選手たちがガチのアタック合戦を繰り広げるという事実。日本でだぜ?これを奇跡を呼ばずになんと呼ぼうか。本当に生涯一度きりの感動的体験だ。

そしてこのあとゴールまで残り20kmあたりでブランド・マクナルティと、それまでナリを潜めていたリカルド・カラパスがついに二人で抜け出した。後方は牽制に入り、二人の逃げが決まる。

ここから二人とポガチャルらの後方集団との追いかけっこが始まる。二人は逃げ切り目指して協調するが、後方集団は微妙に牽制しながらといった感じ。だがそれでも最大で50秒弱開いた差が少しずつ縮小していく。

東京五輪ロードレース

そして追走集団が追いつくかもしれないと思ったとき、残り6kmのちょっとした登りでカラパスの脚がファイアアアア!うおおおおおお!!

今日のカラパスは死んだふりはしてない!ツールで失敗した死んだふり作戦の二の舞は演じない!?

この瞬間からゴールまでのカラパス vs ポガチャル&ファン・アールトらの追走集団との闘いを動画でどうぞ。

エクアドルの英雄再び!2019年のジロ・デ・イタリア総合優勝に続いて、ついにオリンピック金メダルも獲得!

カラパス「演技力なんていらんかったんや!」

これはエクアドルの狂乱間違いなし!明日から全部祝祭日決定や!仕事なんてやめて呑めや歌えやの国中を挙げたお祭り決定!

そして銀メダルと銅メダルの争いは・・・

この僅差!

スプリンターとやりあえるファン・アールトにこれだけスプリントで迫れるポガチャルの凄さよ・・・。しかもツール連覇したすぐあとの五輪。なんという肉体能力と疲労回復能力をしているのか・・・

メダルの結果

というわけで、メダルの行方はこうなった。

リカルド・カラパス(エクアドル)
ワウト・ファン・アールト(ベルギー)
タデイ・ポガチャル(スロベニア)

まとめ:奇跡的で幸福な1日だった

五輪が開催できるかどうか、そして開催すべきかどうかがいろいろ議論され難しい状況での開催となった今回の東京五輪。

だが一番最初にも書いたように、少なくとも「日本で世界最高のロードレースが行われた」という事実それ自体は本当に奇跡としかいいようがない体験であることは間違いない。

結果論でしかないが、ネット配信での視聴ではあるもののそんな奇跡を1日中楽しめたのはとても幸福だったし、五輪ロドレースが開催された本当に嬉しかった。

6 thoughts on “奇跡に大興奮!!東京五輪ロードレースの感想・結果

  1. 昨年の世界選同様に、ツールを走った選手が結果を残すことになりましたね。
    カラパスは自分らしい走りでとても良かったと思います。

    日本でこれだけのトップ選手が熱い走りをしたのはめちゃくちゃ興奮しましたね。
    自分は普段ロードレースを見ない友人と自宅で観戦してましたが、カラパスが逃げ切れるかどうか、表彰台をかけたスプリント勝負はかなり盛り上がりました読む。
    もしまた、このようなレースが見られるとしたら、世界選を誘致するとかになりますが、、、どうなるでしょうか。

    とはいえ、これをきっかけに日本のロードレースも盛り上がればいいなと思います。

    1. カラパスは余計なことせずにずっと耐えて耐えて・・・からの逃げアタック。そして最後の加速と、完璧な勝負感だったブヒね。
      ツイッターを見てると、ロードレースを初めてみたという人も多かったようで、そういった人もかなりハマってたようブヒ。

      願わくば今回のレース運営方法や道路規制の運用方法などをしっかりと保存して欲しいブヒね。
      そうすればあとはお金次第で、世界選も・・・

  2. カラパス「演技力なんていらんかったんや!」

    吹いた。。
    しっかしつい数日前までツール走ってた選手が日本の田舎を走ってる風景が不思議でしたわー。

    マチューのMTBも楽しみですね
    BMXレーシングも(選手知らんけど)。

    1. ほんとまさにツール・ド・フランス日本ステージというしかない1日だったブヒね。
      さいたまクリテよりずっとツール感、ロードレース感のある素晴らしい1日。

      MTBはマチューvsピドコックの激突が楽しみブヒね。

  3. 6時間の長丁場なのに見どころ満載(背景も含めて)で短く感じたほどです。
    三国峠に登り始める前に先頭集団を射程に入れるだろうと思ってたらほぼ予想どおりな展開。
    んでもってポガちゃんが淡々と登ってる姿見てたら「もしかして金も獲っちゃうかも?でもファンアールト との競り合いだろうな」という予想は… 半分当たりましたY(^ ^)
    日本勢は新城選手が35位に食い込み、さすがに上手い走り方。宮城出身の増田選手は当初リザルトでDNF表示出たんだけど84位で無事完走。ご苦労様でした!

    1. ポガチャルが登りでファン・アールトを置き去りにした瞬間、「あ、これポガチャルが金やわ」と思ったけど、そこからの粘りはさすがのファン・アールトだったブヒね。
      ワンデイクラシックではピュアスプリンターでもいつもどおりのスプリントができない状態にまで肉体が追い込まれるとはいえ、あのファン・アールトのスプリントに紙一重まで迫ったポガチャルのスプリント力も恐ろしい・・・

      増田っちは、肉体も限界の中よく最後まで意地を通して完走したブヒね。アッパレ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください