チャレンジ・マヨルカ2日目Trofeo Alcudiaの結果

アレハンドロ・バルベルデやマイケル・マシューズなど有名どころが多数出場している、スペインの名物ロードレースシリーズ戦がチャレンジ・マヨルカ。

実は1つのレースではなく、4つの独立した（？）ワンデイレースが4つ続く。よって各日の出場選手が変わる。

1つの大会というよりは、1つの「レース期間」という感じ。そんな少し変わった形式のシリーズ戦だ。シクロクロスでいうワールドカップシリーズみたいなもの。

初日のレースではチームUAEのブランドン・マクナルティが独走勝利。

さて、本日の2日目のレース「Trofeo Alcudia」は次のようなコースだった。

コース終盤に丘陵エリアがあるため事前の予想としては、そこで少数集団が抜け出し、最後はその少数集団でスプリント勝負という可能性。

スタートしてしばらくして4人の逃げができた。その4名は次の通り。

• Yentl Vandvelde (Minerva)
• Raul Colombo (Work Service-Vitalcare-Dynatek)
• Mikel Bizkarra (Euskatel-Euskadi)
• Tuur Dens (Sport Vlaanderen-Baloise)

この4名がプロトンとは5分の差をつけて逃げる一方で、しばらくしてプロトンはイスラエルやアンテルマルシェ、そしてマイケル・マシューズで勝利を狙うバイクエクスチェンジが牽引。そんな感じでレースが進行していく。

そして最後の難所の登りへ。その登りColl de Sa Batallaでは逃げとの差が3分ちょいに。そしてそこでワールドツアーチームからのアタックが発生。さらに続くチームUAEの強力なプロトン牽引でプロトンも人数を50名ほどに減らす。

その集団が最後まで逃げていた1人も吸収し、ゴールへ向かう。

結局、予想された少数集団でのスプリント勝負というよりは、その50名ほどのわりと大人数でのゴール前勝負となった。次のゴールシーンを見て欲しい。

勝利したのはアンテルマルシェ（Intermarché-Wanty-Gobert）のエリトリア人ビニヤム・ギルマイ（Biniam Girmay ）だ。実は昨年8月に加入したばかりの若い選手。そのときの移籍発表を見て欲しい。

2024年までの長期契約だ。チームからの期待度がうかがわれる。

それまでは日本人におなじみ（？）のフランスチームのデルコ（今は消滅）に所属していた。

アンテルマルシェに移籍したばかりのアレクサンダー・クリストフは上述の Coll de Sa Batallaの登りで遅れたものの、チームメイトの若手が見事勝利をチームに運んできた。

アンテルマルシェはシーズンイン直後に勝利ということで、チームの雰囲気も良くなりそう。

なおこの2日目のトップ10は次の通り。

1. Biniam Girmay (Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux)
2. Ryan Gibbons (UAE Team Emirates)
3. Giacomo Nizzolo (Israel-Premier Tech)
4. Ivan Garcia (Movistar Team)
5. Matîs Louvel (Team Arkéa-Samsic)
6. Michael Matthews (Team BikeExchange-Jayco)
7. Piet Allegaert (Cofidis)
8. Pascal Ackermann (UAE Team Emirates)
9. Jesus Ezquerra (Burgos-BH)
10. Lawrence Naesen (AG2R-Citroën Team)