アルケア・サムシックがジロ・デ・イタリア出場を拒否。ツール・ド・フランスとブエルタ・エスパーニャに注力し、2023年のワールドツアー昇格を目指す

ナイロ・キンタナを擁するProTeamのアルケア・サムシック(Arkéa-Samsic)が、今年のジロ・デ・イタリア出場を拒んだもよう。

情報源:Cyclisme. Arkéa-Samsic décline le Giro, et disputera le Tour de France ainsi que la Vuelta

アルケア・サムシックはProTeamランキング2位。1位はあのマチュー・ファン・デル・プールのアルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)。今年のワールドツアーについては、昨年のワールドツアーチームだったクベカ・ネクストハッシュ(Qhubeka NextHash)の消滅により、その枠が1つ空いた。

ProTeamランキング2位のチームは、本来ならばワールドツアーの全てに参加できる権利はなく、そのうちワンデイレースだけに必ず招待されるという権利を持つだけだった。しかし、今年はクベカの分の枠が空いたことものあり、2位のアルケアもアルペシン・フェニックスとともに全てのワールドツアーに自動的に招待される権利を持つに至った。

だがワールドツアーチームと違い、ProTeamにはそれらのレースへの参加義務はなく、招待されたからといって出場しなければならないわけではない。

そして情報源記事のフランスメディアOuest Franceによると、アルケア・サムシックは今年のジロ・デ・イタリアについてその招待を拒んだようだ。理由はツール・ド・フランスとブエルタ・エスパーニャに注力するため。同記事には同チームのマネージャーであるEmmanuel Hubertのコメントが記載されている。

彼は、アルケア・サムシックは2023年からワールドツアーに昇格することを目指していると述べている。そのためには今年のUCIポイントを稼ぐことが非常に重要だと言う。勝てる可能性の高い重要なレースを絞って合理的かつ効率的にポイントを稼ごうということなのだろう。

特にブエルタ・エスパーニャはいろいろカオスなことになりがちで、ジロやツールよりも予想外の選手が勝利を得るか可能性が高い。そこに照準を合わせるのも納得というもの?

さてアルケアのジロ欠場が決まった(?)わけで、次に気になるのはアルケアの分の枠をどのProTeamが埋めるか。

昨年はアルペシン・フェニックス以外に、バルディアーニ(Bardiani-CSF-Faizanè)、エオーロ・コメタ(Eolo-Kometa)、ヴィーニザブ(Vini Zabù)という4チームだったが、今年はアルケアの代わりに、ピーター・サガンのトタルエナジーズが入る?

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