2022UAEツアー第2ステージの感想と結果。LOOK三兄弟、イタリアコンビの遊び、フィリップセンのバイクラン、そしてカヴェンディッシュ

今夜は2022UAEツアー第2ステージを見られたので、その感想と結果を簡単に。

LOOKを見よ！LOOK3人衆が逃げ

今日も第1ステージに続いてスプリントステージという設定。ただやはり強風のせいでエシュロンが形成されたりとプロトンも油断はできない。強風が最後に波乱を巻き起こすか？

そんな第2ステージだが珍しい光景が見られた。

この日のステージ順位は次の通り。

ゴールまで残り45kmほどの地点で逃げはこの3人。もちろん全員同じチーム。ロシアのProTeamのガスプロム（Gazprom-RusVelo）のトリオだ。

近年のワールドツアーレースでは実に珍しい光景なのではないだろうか。ある特定のチームの選手だけが、しかも3人が逃げて、しかもバイクはLOOK。そんなワールドツアーのシーンはいつ以来か。ブタの小さな脳には記憶がない。

LOOKファンにはうれしい光景となっただろうか？

平坦なのに時速21キロ！？

その後は強い向かい風のせいかプロトンは時速20kmほどでずっと走行。

途中でイネオスが誇るイタリアン超特急の二人、フィリッポ・ガンナとエリア・ヴィヴィアーニら3人が突然前に出るが、彼らも本気で走るはずもなくすぐに集団に戻る。

ガンナ「目立てたぜ」
ヴィヴィアーニ「やったぜ」

フィリップセンが突然バイクを降りる！

残り30kmをきってもずっとプロトンは時速20km走行。そんな状況で第1ステージ優勝のアルペシン・フェニックスのエーススプリンター、ヤスパー・フィリップセンが突然バイクを降りる！

フィリプセン「こんなんバイク押して走っても大丈夫やろ」

残り20kmからゴール前

プロトンは大きく旋回して、これまでの強い向かい風から風向きが変更。ここからプロトンの本気モード。突如全チームの集中力があがり集団もナーバスになる。

それまでは主にアルノー・デマールのFDJが先頭にいることが多かったが、残り15kmあたりからは他のスプリンターチームも先頭に上がりはじめ、プロトンの速度も大きくアップ。スプリンターチームも総合系チームも入り乱れてのトレインのポジション争いも始まる。

そして残り1kmをきって最終コーナーをまわって、エーススプリンターたちがついに加速！

カヴェンディッシュは今日も周囲を囲まれていてダメかと思っていたら、前が開けた瞬間に超加速して一気に先頭へ。この瞬時の判断力、加速するセンスはまさに全盛期の彼のよう。

最後はヤスパー・フィリップセンに僅差に迫られながらも、先頭を譲ることなく勝ちきった。これは強い。カヴェンディッシュおじさんは今年はやくもワールドツアー1勝目。クイックステップも今年入ってからもう何勝目だ。

フィリップセンはあのとき走らなければ、最後にまくりきれたか？

今日のトップ10は次の通り。

ハイライト動画。