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クラシックの王様ロンド・ファン・フランデレン(Ronde van Vlaanderen)が目前にして開催されたドワーズ・ドア・フラーンデレン(Dwars door Vlaanderen)。
タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)が参戦、トム・ピドコック(Tom Pidcock)が復帰、さらにマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)も出場と大注目の一戦となった。
はたしてポガチャルの長距離アタックはあったのか?マチューの仕上がりはどうなのか?ピドコックは最後まで走れたのか?
目次
Dwars door Vlaanderen-A travers la Flandre 2022 – Previa: https://t.co/vqTKmkx0qM #DDV22 #DDV
— Ciclismo Internacional (@CiclismoInter) March 30, 2022
✍️ Por @EchelonsHub pic.twitter.com/ej8uITYmPr
残り69kmにある登りBerg Ten Houteで、イネオスがしかけた。ベン・ターナーがエースのピドコックをひきつれて加速。登りでのこの急加速についていったのは、上画像のとおり。マチュー・ファン・デル・プール、シュテファン・キュング、ヴィクトール・カンペナールツ、ティシュ・ベノートの4人。これで合計6名の小集団が形成される。
そしてこの変化にタデイ・ポガチャルとチームUAEが対応できず、プロトンに取り残される。ポガチャルがプロトンのどこにいたのかは不明だが、おそらく先頭付近にいなかったのか?先頭の動きが見えていなかったのではないか。
この6名が追うのは、ニルス・ポリッツ(Nils Politt)ら5名の逃げ集団。
マチューらの動きからしばくらして、残り63kmでついに後方のプロトンからタデイ・ポガチャルが飛び出す。ただマチューらのグループは強力なメンバーが揃っているため、1人での追走はいくらポガチャルでも無謀だったとも思う。
実際にポガチャルは10kmほど1人で走ったものの追いつくことはできず、残り53kmあたりでプロトンに吸収される。
ただプロトンにはUAEのチームメイトや、先行する集団に選手を送り込めていないAG2R勢やクイックステップ勢もいるのでそれらが全力で引けばマチューらに追いつけるのではないか?
と思っていたら、
ポガチャルのすぐ後ろのAG2Rのオリバー・ナーセン(Oliver Naesen)が落車。プロトンが分断される。
この直後にポガチャルを含めて数名がプロトンから飛び出す。
一方、ポガチャルの前方ではマチューらのグループが逃げていた先頭グループを吸収して快走を続ける。
ゴールまで残り13kmとなった時点では、ポガチャルグループは3人(ヤン・トラトニクとヴァランタン・マデュアス)になり、マチュー&ピドコックグループとは45秒差。人数的にも後者のほうが多く有利。ポガチャルが追いつくのは難しい。
そして今日のレースの本番は残り9kmを切ったあたりからだった。そう、マチューらの先頭集団の動きがめまぐるしいものになったのだ。
なんといってもスプリント力が最もあるのはマチュー・ファン・デル・プールだ。その彼といっしょにゴールまでは行けない。誰もがそう思っていた。そこで残り8kmあたりでTTスペシャリストのヴィクトール・カンペナールツがアタック!
数秒のギャップができた!
後方はなんとしてもマチューにひかせて脚を使わせたい思惑が働いているはず。これはカンペナールツに勝機ありか?
しかしこのあとピドコックとベノートがカンペナールツを追いかけて合流。この3人でローテーションすれば後方を引き離せるのではと思ったのだが、そうは上手くいかず結局マチューらも追いついてしまう。
だがその後、ゴールまで残り4kmで再びカンペナールツがアタック!これにティシュ・ベノートだけがついていく!
しかしこれも決まらない。また後方が追いついてしまう。
さらにそこから今度はトム・ピドコックが加速。これにベノートとキュングが反応。ただこれも決まらない。
(‘A`)「あーこれ全員でスプリントか?」
と思ったら残り1.7kmでベノートがアタック!これに反応したのは、大本命マチュー・ファン・デル・プール!カンペナールツらは2人を見送る!
そこからゴールまでは次の動画でどうぞ。
🇳🇱@mathieuvdpoel of 🇧🇪@AlpecinFenix wins 🇧🇪@DwarsdrVlaander #DDV22 (📺@sporza_koers) pic.twitter.com/Sma8BALhgL
— World Cycling Stats (@wcsbike) March 30, 2022
最後はティシュ・ベノートが諦めて降参。
マチュー・ファン・デル・プールはロンド・ファン・フランデレンに向けて万全の仕上がり!クラシックの化け物が完全復活!と言えるだろう。
1 | マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel) | Alpecin-Fenix |
2 | ティシュ・ベノート(Tiesj Benoot) | Jumbo-Visma |
3 | トム・ピドコック(Tom Pidcock) | INEOS Grenadiers |
4 | ヴィクトール・カンペナールツ(Victor Campenaerts) | Lotto-Soudal |
5 | ニルス・ポリッツ(Nils Politt) | Bora-hansgrohe |
6 | シュテファン・キュング(Stefan Küng) | GroupamaーFDJ |
7 | ケランド・オブライアン(Kelland O’Brien) | BikeExchange-Jayco |
8 | ベン・ターナー(Ben Turner) | INEOS Grenadiers |
9 | ヤン・トラトニク(Jan Tratnik) | Bahrain Victorious |
10 | タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar) | UAE-TeamEmirates |