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そんな対決は、昔のロードレースに比べて分業化と平均レベルが大きく上がった現代ロードレースではほぼありえない光景だった。
今年のロンド・ファン・フランデレンはグランツールの化け物とクラシックの化け物同士の激突となった。もちろん前者はタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)、後者はマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)のことだ。
そんなロンドは、最後は4人でのゴール前スプリントへ。おそらくその日最強だったポガチャルは4位に終わり、マチューが優勝。
そんな2人の結果を分けた要因について、あのTTとクラシックのレジェンド、ファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara)がコラムを書いている。
情報源:Cancellara’s Classics Column: Van der Poel schools Pogacar with badass move
#RVVmen
— Ronde Van Vlaanderen (@RondeVlaanderen) April 3, 2022
WHAT A RACE! 🔥 @mathieuvdpoel wins Flanders’ Finest after an amazing finale! @DylanvanBaarle 🥈and @MadouasValentin 🥉 join him on the podium. #RVV22 pic.twitter.com/hCp76KVyBg
カンチェラーラが言うには、その2人の命運を分けた要因はギア比だということだ。
カンチェラーラの推測では、最後のスプリントをスタートする場面でタデイ・ポガチャルが使っていたギアは53/14、一方マチューは53/19。
つまりポガチャルのほうが重いギアでスタートしたことになる。
しかし、牽制しあって速度が落ちた状態からでは軽いギアから回すほうが速度を上げ方がスムーズになる。また脚へのダメージを少なくさせ、より長い時間のスプリントが可能となる。
このギア選択の差が、マチューの先行を生んだのだとカンチェラーラは考えているようだ。たしかに最後の場面をみるとマチューのほうがケイデンスが少し高いように見える。
ただカンチェラーラも「このロンドがポガチャルにとって初めてのロンドだったということも忘れてはいけない」とも書いていて、経験の差が出たのだろうと考えているようだ。