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今日は走行距離143.2kmとやはり少し短め。しかし最後の山岳ステージというだけだって、ちょうど中間地点から超級→1級→超級と大きな山岳が連続するレイアウトだ。
最初の超級は毎度のオービス峠。登坂距離8.2km、平均斜度5.1%。連日の疲れから多くの選手がもうこの峠で大きく遅れていくかもしれない。ただ総合上位勢はここでは動かないだろう。
次に1級山岳スパンデル。登坂距離10.3kmで平均斜度は8.3%。さきほどの超級オービス峠よりこちらのほうがつらいように思われる。この1級山岳で総合上位陣でも遅れる選手が出てくるかもしれない。
そして最後の超級山岳オタカム。登坂距離13.6km、平均斜度7.1%。可愛らしい名前だが、直線的に上る区間が長く存在し、そこは平均斜度10%以上の難所となっている。ここでまず最初にポガチャルがアタックをしかけるか、あるいはUAEがハイペースでトレインを組むなどして揺さぶりをかけてくるだろうか。
とにもかくにも、今日はポガチャルがいつ動くか、それが全てだろう。でももしかしたら、ヨナス・ヴィンゲゴーが攻撃は最大の防御とばかりに先に動いて奇襲をしかけるという可能性も?
また、山岳賞争いにも注目したい。同1位のシモン・ゲシュケ(Simon Geschke)はまだ余裕のある状態だが、それでも今日は超級2つに1級1つというコースなので、全部の山頂を1位通過するような選手がいれば決して安穏とはしていられない。
ポイント賞はもう昨日の段階で99.9%ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)で決まっているので、今日の中間スプリントを誰が取ろうと関係ない。したがってファン・アールトは今日は逃げにも乗らず、ずっとヴィンゲゴーのそばに控えているかも?