ポガチャル「自分たちは何位争いしているのかもわかっていなかった」。レース無線なしの2022世界選手権はやはりカオスだった
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昨日の2022世界選手権は、東京五輪と同じくレース無線なしのワンデイレース。そのため、プロトン内部は情報不足によるカオスが通常のレースより何倍も濃密なものとなる。
そしてタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)率いるスロベニアチームもやはりそんなカオスに振り回されていた。レース後のポガチャルのコメントを紹介する。
情報源:POGACAR. «TROPPO CAOS, POCHE INFORMAZIONI. E IO NON ERO DOVE DOVEVO ESSERE»
上記情報源記事では、レース後にポガチャルが語った言葉がこのように書かれている。
Non sapevo nemmeno per quale posto stavamo correndo, pensavo fosse per un posto molto più indietro
訳「一体自分らが何番目の順位を争ってゴールに向かっているのかもわかっていなかった。(19位でフィニッシュした)自分としてはもっと後方の順位だと思ってた」
E’ stata una gara molto caotica. Non sapevamo nemmeno dove fosse Jan e poi all’improvviso l’ho visto davanti a me sul traguardo.
訳「めちゃくちゃカオスな1日やった。チームメイトのヤン・ポランツ(Jan Polanc)が何番目でどこを走っているのかも知らない状態で走ってたのよ。そしたらゴール直前になって突然ポランツの姿が見えたわけ。」
このスロベニアチームだけでなく、おそらく多くの国が同じような状態だったのではないか。チームの現状をそれなりに把握できていたのは、レース前の作戦どおりに先行集団に連続して選手を送り込んでいたフランスぐらいだったのかもしれない。
ポガチャルとしてはヤン・ポランツが6位ということで、ポランツが先行集団に入っていてくれて良かったとゴール後に思ったようだ。
ポガチャルは「時間が経ってみれば、ああすればよかった、こうすればもっとチャンスがあったとわかるんやけど、レース無線なしではあまりにもカオスすぎて難しいレースだった」と語る。
ワタシ無線禁止派なんですけど、その思いは強くなりましたね。
ポガちゃん含む昨今の若い選手たちの活躍の背景には、この無線による指示やコントロールがけっこう大きな要素じゃないかと推測してます。
やはり無線がなければ状況把握するにも経験値が必要になり、さらにはそこからのレースを俯瞰して見る想像力も必要となるわけで、その方がレースを面白くすると思ってます。
なるほど新世代の台頭の要因としてはたしかにありそう。
今回はUCI側も「もっと上手く情報を伝えるべきだった」という反省があるようなので、これからそういったことが改善されていけば選手側の不満も少なくなる。
そうすると、無線なしでもよくね?みたいに動きになっていくかも?