チームEFはミッケル・ホノレをクラシックエースへ育てる
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先月EF Education-EasyPostから今年までクイックステップで走っていたミッケル・フレーリク・ホノレ(Mikkel Honoré)の移籍が発表された。
We are proud to announce that Mikkel Honoré is going to light up races in EF Education-EasyPost pink starting 2023.
— EF Pro Cycling (@EFprocycling) October 20, 2022
A great climber with a strong finishing kick, he can hold his own on all terrains. He is going to fit right in. https://t.co/7iiS19SviL pic.twitter.com/48O1B7PoQv
そしてチームEFは彼を今後クラシック戦線でのリーダーとして扱う予定のようだ。
情報源:Honoré given Classics leadership role at EF Education-EasyPost
ミッケル・ホノレは25歳という若いデンマーク人。
今年はツール・ド・フランスがデンマークからスタートして、現地っでの大盛況ぶりが大々的に報道されたが、デンマークのロードレース選手そのものが今年のツールを制したヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)を筆頭に強豪ぞろいだ。
そしてホノレは同い年のヴィンゲゴーとともにそんなデンマークの次世代を担う選手と言える。
そんな彼についてチームEFのデンマーク人スポーツディレクターのMatti Breschelは、「これからはホノレがクラシックでリーダーを務めるだろう」と話す。
同時にこうも話す。
“I have been a bit surprised that in many races he was a helper rider when in reality, he could perhaps win by himself.”
訳「ちょっと不思議だったのが、これまで多くのレースでホノレはアシストとして働いてきたことやね。だって彼自身が優勝できる力あるわけよ」
そしてホノレ自身もクラシックで勝ちたいという想いがある。チームEFは今回ホノレの実力と可能性、そしてホノレの本気の野望・勝利の渇望といったものをしっかり検討し彼の獲得へ動いた。だからこそ、今後ホノレをクラシックエースへ据えようという計画だ。
それにはあるチーム事情も関係していると思われる。それは本来ならばクラシックエースの一翼を担うはずだったミカエル・ヴァルグレン(Michael Valgren)が昨年の負傷から回復途中であり、まだワールドツアーへの復帰に時間がかかるからだ。
そして2023年から2025年は今年までと同じくUCIポイント争奪戦が繰り広げられる。チームEFは今年の降格を回避したわけだが、それでもシーズン後半までポイント的に余裕があったわけではない。そこで来年からもクラシックでポイント獲得が狙える選手が必要だったのだろう。あとはチーム予算との関係もあり超大物選手の獲得は難しかったのだろう。
そこで若く、実力もあり、そしてチーム曰く「賢い」選手としてホノレの獲得へ動いたのだろう。