ロードバイクが最も速いハンドル幅は32.5cm?Aerocoachから32.5cm幅のAeroCoach Ornixカーボンエアロハンドルバーが登場
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ロードバイクのエアロ性能の実験などで定評のある会社Aerocoach(エアロコーチ)から、32cm幅の新型のカーボン製エアロハンドルバー「AeroCoach Ornix road handlebars」(以下AeroCoach Ornix)が登場した。 同社インスタを見てほしい。
Aerocach公式サイト:AeroCoach Ornix road handlebars
最速のハンドル幅は32.5cm?なぜ32.5cmなのか?
最近のロードレースではハンドル幅をあえて狭くする選手が増えている印象。有名どころは引退したパーツ自作職人ことアダム・ハンセン(Adam Hansen)か。
そして空力の専門家Aerocach社が今回採用したハンドル幅(フード間の幅)は32.5cm。狭い。やはりハンドル幅は狭いほうが空力的に有利であると確信できる。
なおUCIルール上はこれ以上幅を狭くすると違法になりかねないので、AeroCoach Ornixはこの32.5cm幅だけしか展開されない。
このAeroCoach Ornixはそのようなエアロ性能を追求するだけでなく、様々なハンドルポジションをとれることが特徴。ドロップ部分の一番下は地面と平行になる部分が通常のハンドルよりも長くなっている。その部分の幅は37.5cmへ広がっている。ゴール前スプリントのためのポジションが取りやすくなっている。つまりフレア形状のハンドルだ。
リーチ長も重要
多くのハンドルバーではリーチが8cmとなっているが、この新AeroCoach Ornixは9.1cmとなっている。約1cmリーチを長めにしている。
その理由は単純にハンドル幅を狭くするだけだと、上半身のポジションがアップライトになりやすくエアロ性能がおちるからだ。そこでリーチを伸ばすことにした。
もちろん逃げの場合のエアロポジション(腕を直角にしたブラケットポジション)も取りやすくなるよう設計されている。
このようにAeroCoach Ornixを使えばより楽に、より自然に高いエアロ効果を獲得できるようになる。しかし他のハンドルを使う場合は同じだけの空力効果を得ようとすると、より無茶な、よりしんどい姿勢を取らざるをえないかもしれない。それは疲労の蓄積による集中力の減衰や乗車バランスの崩壊など事故の危険性を高める。
そのためこのAeroCoach Ornixはライダーの安全性をも向上させるとアピールする。
高いエアロ性能と剛性
上の公式サイトでは他社製品と比べた場合のエアロ効果と剛性について、実験結果が画像で説明されている。比較対象は、
- 伝統的な丸ハンドル
- ZIPP SL-70
- ENVE SES
特にエアロ効果という点では、時速45kmで走ったときに(ライダーは184cm/75kg)には、ENVE SESより4.7W、Zipp SL-70より8.2W、そして伝統的な丸ハンドルより21.4W(←!?)もの優位性があると説明されている。また剛性も一番高いと画像で説明されている。
スペックと価格
- STEM CLAMP: 31.8mm
- REACH: 91mm
- DROP: 130mm
- WIDTH (HOOD CLAMPS): 325mm
- WIDTH (DROPS): 375mm
- WEIGHT: 355g ±20g
- PRICE: £291.67(約4万8600円)