ロードレースとロードバイク

地元勢ハッスル!2021ロンバルディアの結果と感想

先日の雨泥地獄となったフランスのパリ~ルーベに続き今日はイタリアで開催される今年のラストモニュメント、落ち葉のクラシックことイル・ロンバルディア。

ブタの好きな選手のダンマーことダン・マーティンの現役最後のレースでもあった。最後の熱い走りを勝利で飾れるか?チームイスラエルはダンマーのためにどんな動きをしたのか?

残り120kmでAG2Rで注目の若手ブノワ・コスヌフロワが・・・

まず逃げはこんな感じ。

そしてゴールまで約半分となった残り125kmの時点でプロトンと逃げの差は4分30秒ほど。ところが残り122kmのテクニカルな下りの部分で落車の悲劇が。

AG2Rのブノワ・コスヌフロワといえば、今年のブルターニュ・クラシックでDeceuninck-QuickStepの2名との数的不利な状況で優勝した期待の若手だ。世界王者のジュリアン・アラフィリップとのスプリント対決を制しての勝利。

関連記事:まさかのアラフィリップ敗北!プロトンで最もメガネの似合う男がブルターニュ・クラシックで勝利!

だがそんなコスヌフロワが落車したあとなぜかバイクを起こすでもなく、まるで道に迷った子羊のようにフラフラと進行方向とは逆に歩いていっている。

この歩きはじめた瞬間では「チームカーやチームメイトにできるだけ近いところに行ってバイクを受け取ろうとしてるのか?」と思ったたりしたのだが、あまりにも無目的で歩いてるような感じだったので「脳震盪か?」というのが頭に浮かんだ。

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実際はどうだったのか不明だが、明日にはそのときどんな状態だったのかの情報が出てくるだろう。

(キッチンペーパー?が新聞紙代わり)

そして逃げとプロトンとの差は少しずつ縮小していき、標高1257mのZambla Alta(ザンブラ・アルタ)の下りでプロトンの中からDeceuninck-QuickStep勢が攻撃をしかけたこともあり、この下りで逃げが吸収される。

そして今日最後の登りにして、最後から二番目の長い登りPasso di Ganda(パッソ・ディ・ガンダ)に突入する。

大きな登りの勝負所で「王」が動く!Passo di Ganda(パッソ・ディ・ガンダ)!

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この登りで優勝候補集団がしぼられ、そこからこのレースを知り尽くしたヴィンツェンツォ・ニバリがアタック。そしてそこについていったのが、ツール・ド・フランスで二連覇を達成したタデイ・ポガチャル!そしてポガチャルはニバリたちを引き離し登りで独走開始!

だがまだ残り35kmもある・・・はたしてポガチャルは逃げ切れるのか?

そして追走集団はDeceuninck-QuickStepのマスナダとアラフィリップのDeceuninck-QuickStep2名がしかける。なんとアラフィリップを下りで囮にしてマスナダが1人加速し、単独でポガチャルを追いかける。

Jumbo-VismaはログリッチとヴィンゲゴーがいるもののDeceuninck-QuickStepの作戦に対して後手に回っている感じだ。少なくともマスナダに追いつかなければいけないので、ヴィンゲゴーがアラフィリップとログリッチらがいる集団を牽引へ。その集団には、アダム・イエーツ、アレハンドロ・バルベルデ、ロマン・バルデ、マイケル・ウッズ、ダヴィ・ゴデゥが含まれている。

残り15km。長い下りが終わった瞬間、ちょうどそこでマスナダがポガチャルをついに捕まえた。

マスナダとすればポガチャルと二人で最後まで行くのもありだが、エースのアラフィリップが44秒弱で追走中。そのアラフィリップを待つため、ポガチャルに協力しない可能性もある。

アラフィリップとすればマスナダが先頭にいるので自分は集団で回る必要はなく、ログリッチやバルベルデらに脚を使わせることができる。そしてもしマスナダとポガチャルが捕まえれば、脚を残しているアラフィリップがスプリントで勝てばいい。

ただそれはみんなもわかっている。協力して回すフリをするだけということも。誰かがサボれば「じゃ俺も」と連鎖してグダグダになる。そんなこともロードレースでは日常。

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そして案の定、アラフィリップ集団はグダグダに・・・。こうなるとマスナダとポガチャルの一騎打ちの可能性が高くなる。ポガチャルは必死に逃げてマスナダは引かないだけに、マスナダのほうが最後は脚が残ってそう。マスナダの大金星の可能性が高いのではないか?

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残り1.5kmの二人。後方とは1分以上の差!そしてゴール前へ!

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ポガチャルはツール・ド・フランスを制し、さらに今年はリエージュに続いてモニュメント2勝目!

ポガチャルは東京五輪でも最後のゴール前スプリントであのワウト・ファン・アールトを僅差まで追い詰めたスプリント力を持つ。やはり強い!

ラストのゴール前の争いを動画でもどうぞ。

残り35kmから途中はマスナダが合流したとはいえ、マスナダは全く協力しなかったのでほとんど独走と言っても過言ではないだろう。しかもマスナダという敵がいる中での走り。純粋な独走よりも難しいレースだったのは間違いない。

それでも勝ってしまうこの男。一体どうなってんだ・・・

Deceuninck-QuickStepはあと一歩だった。作戦はほぼ完璧に決まったといってもいいだろう。それでもポガチャル相手には勝てないのか。

とにかくポガチャルの強さが光ったレースだった。ついこの間のレースのミラノ~トリノでは最後の登りで加速できなかった感じがあったから、絶好調とは言えないのだろうと予想してた。だからそのレースを制したログリッチが勝つほうが可能性が高いと思っていた。

だがほんの2日で一気にベストコンディションにもってきたのか?謎すぎる肉体だ。

なお先日はUCIランキングの選手個別順位を紹介したが、これで間違いなく同ランキング1位を確定させた。(関連記事:UCI選手ランキング(9/28時点))

またポガチャルはスロベニア人としてイル・ロンバルディア史上初勝利。さらにそれに加えて大会史上最年少優勝という記録も打ち立てた。それまではダミアーノ・クネゴの23歳と27日。しかしポガチャルは23歳と18日での勝利となったからだ。

ついでにいえば2019、2020とディスクブレーキバイクが優勝。そして今回も3年連続でディスクブレーキバイクが優勝したと思ったら、ポガチャルはリムブレーキだった。下りでスリップしかけていたのは、ディスクとの感覚の違いがあった?来年のロンバルディアはもう完全にディスクブレーキバイクだけになるのだろうか。

今年のロンバルディアのトップ10はこうなった

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昨夜の2021イル・ロンバルディアのハイライト動画はこちら。


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