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なぜチームDSMは1年間だけのライセンスなのか?その理由はスポンサーのDSM社の都合か

なぜチームDSMは2023年限りのライセンスしかもらえなかったのか?

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降格危機騒動に揺れた昨年は終わり新年度が始まった。そして今年の2023から2025年の3年間が次のUCIポイント争奪戦の期間となる。それゆえワールドチーム(このブログではワールドツアーチームと呼ぶことも)がUCIから与えられるライセンスは基本的に3年という期限を持つ。

しかし昨年末に公表された2023~2025のワールドチームについては、チームDSMだけが2023年限定のライセンスという扱いだった。ずっとそれが疑問だったが、その理由が判明した・・・?

情報源:Team DSM, mancano le garanzie bancarie per la licenza UCI 2024 e 2025: la squadra però si dice tranquilla

DSMは2023年限定のライセンスだった

2023からのワールドチームとProTeamについては次の過去記事で書いた。

この記事ではUCIの発表をそのまま掲載しただけだが、そのUCIの説明によるとチームDSMについては、

the Licence Commission has made the second and third years of the licence conditional on the provision, during the season, of additional documents related to the financial criterion

このように記載されていた。簡単にいうと、「2024年と2025年についてはまだ未定。財政面についての書類がもうちょっと必要」というもの。

ワールドチームにはUCIから保証金のようなものが要求されている。チームが潰れたときなど、選手に一定額の給与保証するためのものだ。

そうしたことを考えると、チームDSMは銀行口座の入れるべき保証金が不足していたのでは?とも思われたが、どうやら実際はそうではなったらしい。

情報源記事によると財政面に関する書類どうこうは、チームのメインスポンサーであるDSM社側の経営戦略による事情があったようだ。

それは、スイスの香料会社であるフィルメニッヒ(Firmenech)グループと合併しようとしていることだ。合併作業の終了は今年の上半期が予定されている。

参考記事:DSM、フィルメニッヒ合併後の新会社の経営陣発表

それによりスポンサー側の体制や情報が変わるので、その合併作業が完了するまでUCIに完全な内容の書類を提出できないからだ。

つまり、チームDSMがたった1年しかライセンスを認められなかったのは、チームのお金の額が問題ではなく、単なるスポンサー側の事務作業の都合だったわけだ。

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