ベルギー石畳戦線開幕！カペルミュールで決定的な動き！2023オンループ・ヘット・ニュースブラッドの感想、ハイライト動画、結果

本日の2023オンループ・ヘット・ニュースブラッド（Omloop Het Nieuwsblad）で、ロードレースファンを熱狂に駆り立てるベルギーの石畳クラシック戦線が始まった。このオンループにはあの聖地カペルミュールも登場する。

コース

感想・展開

残り38kmで昨年度パリ～ルーベ王者がアタック！

レースが大きく動いたのがゴールまで残り38kmとなった地点だ。昨年の2022パリ～ルーベ優勝のディラン・ファン・バールレ（Dylan van Baarle）が20名ほど？の先頭集団の中からアタック！

昨年まではイネオスで走っていたが彼だが今年はユンボ。新チームとなったばかりで、しかもベルギークラシック初戦でいきなりの勝利を飾れるか？

このファン・バールレの動きについていったのが次の4名。

この4名のすぐ後にプロトンから飛び出したのがトレック・セガフレードのヤスパー・ストゥイヴェン（Jasper Stuyven）とグルパマFDJのケヴィン・ゲニエッツ（Kevin Geniets）。

その二人は先頭の4名の姿が目前にある10秒ほどの差で追いかけるが、追いつけそうでなかなか追いつけない。結局そこそこの距離を追いかけても追いつくことはかなわずストゥイヴェンとゲニエッツは後方の追走集団に吸収される。

21歳の新人プロが堂々の走り！

一方で先頭の4名のうち二人が脱落していき、残ったのはファン・バールレとアルケア・サムシックのMathis Le Berre。このMathisだがなんとフランスの21歳のネオプロ！今年からアルケアでデビューしたばかりの新人だ。そんな彼がいきなりのベルギークラシック初戦で力走をぶちかましている。また有望な新人が登場してきた！

残り17km、聖地カペルミュール！

そして先頭の二人は決戦の聖地カペルミュールに突入。その入り口は謎の遊園地がトレードマーク。そこからぐんぐん石畳を登っていくとあの教会だ。

このカペルミューで･･･

ああああああああ！ここで新人とパリ～ルーベ王者との地力の差、そして経験の差が出てしまった！21歳Mathis Le Berre、無念の後退！

一方後方からファン・バールレを追いかける集団も･･･

カペルミュール名物の押し歩きｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!

このカペルミュールで後続を突き放したディラン・ファン・バールレは単独で残り17kmを快走し続ける。20秒ほどの差で追走に4人。しかし4人のうち1人はファン・バールレのチームメイトのクリストフ・ラポルト（Christophe Laporte）で、他の3人をしっかりとチェックし、ファン・バールレを追いかけにくいようにしている。

本来クラシックではこうした作戦はかつて石畳最強を誇ったクイックステップこそがやるべき作戦だが･･･

その後もファン・バールレはトラブルなくしっかりと走る。ゴールが近づくにつれて追走は2位争いと牽制か、ファン・バールレとの差が拡大していく。

そして最後は･･･

ディラン・ファン・バールレが、イネオスから移籍したばかりで優勝！移籍は正解だったか。

とにかく今日のオンループについてはユンボがしっかりと作戦を実行し、任務を遂行したという感じ。チームメイトを先行させて、狭い道ではプロトンの先頭に出て蓋をし、逃げるチームメイトを追わせないよう仕事をきっちりとこなしていた。

同時にファン・バールレの安定感と強さが光ったレースでもあった。シロウトの見方ではあるが、石畳の激坂でも終始安定したペダリングをしていたように見えた。

ハイライト動画

結果（トップ10）