ユンボ・ヴィズマの選手がドーピングの疑い。ミヒェル・ヘスマンが暫定的に謹慎処分

今年のツール・ド・フランスでニ連覇を達成した現在のロードレース最強チーム、ユンボ・ヴィズマ（Jumbo-Visma）。その選手の1人、ドイツ人の22歳のクライマー、ミヒェル・ヘスマン（Michel Hessmann）にドーピングの疑いが生じている。

ヘスマンは6月14日にドイツ国内で行われたレース外ドーピング検査で陽性反応がでたもよう。利尿作用のある物質がなんらかの薬に含まれていたようだ。その物質と使った薬の正確な名前など詳細は現時点では明らかにされていない。ユンボ・ヴィズマ側もさらなる調査による結果を待っているとの姿勢だが、ひとまずチーム側によってヘスマンには謹慎処分が課された。

ヘスマンは2021年までユンボ・ヴィズマの育成チームに所属していて、そこから翌年の2022年にワールドチームとしてのユンボ・ヴィズマに昇格していた。今年は総合エースのプリモシュ・ログリッチ（Primož Roglič）とともにジロ・デ・イタリアに参戦。最後まで完走し、ログリッチの優勝を支えた。その後は先日の2023世界選手権男子エリートロードレースにもドイツ代表として出場していた。