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合併後も実質的にスーダル・クイックステップ存続?パトリック・ルフェーブルが新チームを立ち上げ?

パトリック・ルフェーブルが新チーム立ち上げ?スーダル・クイックステップの実質的存続が狙いか?

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ここ最近ロードレース業界を大きく揺るがしているのがユンボ・ヴィズマとスーダル・クイックステップの合併話だ。プロ野球でいうと近鉄バッファローズとオリックスブルーウェーブが合併したときのようなもの。

合併が実現すればスーダル・クイックステップが消滅するだろうと考えられていたのだが、ベルギーメディアのHet Laatste Nieuwsによると、スーダル・クイックステップのボスのパトリック・ルフェーブルは合併後の新チームに加わらない選手やスタッフを集めて新しいチームを作ろうとしているようだ。

なんらかの形で(ワールドツアーチームとして?)今のスーダル・クイックステップをチーム名やスポンサーを変えて部分的にでも実質的に存続させようとしているとも言えるだろうか。

情報源:Lefevere aiming to save remains of QuickStep team in event of Jumbo-Visma merger

ルフェーブルは現在のスーダル・クイックステップが有するワールドチームライセンスをそのまま流用するような形で新しいチームを作って、存続できないかを検討しているとのこと。もしこれが実現すれば少なくとも同チームと現在契約関係にある選手やスタッフについては、それなりの雇用確保が期待できそうだ。

しかし、この構想を実現するためにはUCIが設定するワールドチームとして活動するための基準を満たす必要がある。特の問題となるのが財政面の基準をクリアすること、つまりチーム予算をどれだけ集められるかだ。

先日の記事「パトリック・ルフェーブル『Amazonは合併のゲームチェンジャーになるかも』」で紹介したように、そもそも今回の合併話はパトリック・ルフェーブルの頭上の次元で話しが進んでいたことで、彼のコントロールが効かないレベルの話だった。それを先導したのは、ユンボ・ヴィズマ側とスーダル・クイックステップのメインスポンサーであるSoudal社だった。スーダル・クイックステップの運営会社の大株主ズデネク・バカラ(Zdeněk Bakala)だったと言われている。(参照:パトリック・ルフェーブル「Amazonは合併のゲームチェンジャーになるかも」

そして合併後は新チームの実質的運営権からルフェーブルは外されると思われている。

さらに昨日の記事「イラン・ファン・ワイルダー『ユンボとの合併はクソ。自分たちは賛成じゃない』」でも紹介したように、合併に同意していない選手やスタッフもいる。

すなわち、

  • Soudal社以外の、Quick-Step社などのスーダル・クイックステップのスポンサー
  • 新チームの運営から外されるパトリック・ルフェーブル
  • 合併に反対のスーダル・クイックステップの選手やスタッフたち(ひょっとしたらユンボの選手の一部も?)

これら三者が集まり、今のチームを実質的に存続させようとしてもおかしくはない。

ただ上でも述べたとおり最も重要なのは、ワールドチームとして活動できるだけの予算の獲得であり、スポンサーをどれだけ集められるか。

加えて、「UCIが合併について声明を発表。ユンボ・ヴィズマとスーダル・クイックステップの合併についての留意事項を明らかに」でも書いたように、UCIの手続き上ひとまず2024年については10/19までにワールドチームとして活動するための申請などを行わなければならない。それをしないと、選手やスタッフたちは今の契約からフリーの状態となり、他チームによって取られてしまう可能性がある。

そのためその期限に申請できるかどうかも重要なポイントとなる。これからの短期間にそうしたスポンサー集めと手続きの完了が可能なのか?

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piginwired
piginwired
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6 Comments

  1. 個人的には、ルフェーブルにはスプリント、クラシック特化のチームとして存続出来ないか足掻いて欲しいです。
    下手にレム子を獲得したが為に、方向性を誤ってチームの強みを失っているのが現状かと。
    ベルギー人が求めているのも、今のアルペシンみたいな姿じゃないかなぁと感じます。

    • ProTeam時代のアルペシンのような在り方も良いのでは、と考えちゃうブヒね。

      ただツール・ド・フランスに自動的に出場できるProTeamランキング1位&2位争いがワールドチーム争いよりも厳しくなりそうな気もする・・・

  2. これスーダル社(株主のバカラ氏も?)の謀反というか裏切りってことなんですかね?
    合併しても選手誰も得しないし、うれしいのはスーダル社だけのような…
    アクロバティック契約破棄?

    • なんか日数がたてばたつほど、まさに「誰も得しない」みたいな雰囲気になってるブヒね。

      そしてまさにその「アクロバティック契約破棄」みたいな事態になるのを避けるため、UCIは先日、「ちゃんと手続き踏め。いらんことするとユンボ・ヴィズマのほうのライセンスも剥奪するぞ」という趣旨とも解釈できるような声明を発表したのかと考えられるブヒね。

  3. ルフェーブルはエヴェネプールと長期契約して、いきなりツール・ド・フランスに出したりしないでじっくり(ゆっくり?)大事に育てていると思っていたのに、いきなりこんなことをしてとおかしいじゃないかと義憤に駆られてましたが、ルフェーブルも被害者なんですね。
    けれど、レムコの父親が動いてレムコがイネオスにはじき出されるって、いったい(混乱)???

    • ルフェーブルとしてもどうしようもなかった、みたいな感じブヒね。
      資本主義の鉄の掟には誰も勝てない・・・

      この合併狂騒曲はいろんな見方・考え方ができて、ほんとブタもわけわからん(混乱)という感じ。

      一番金を、つまり権力を持っている人間はズデネク・バカラなり、ユンボ側の億万長者だろうけど、その人間が結局何をどうしたいのかがよくわからない・・・

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