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UCIがミゲル・アンヘル・ロペスに4年の出場禁止処分を下す。2022ジロ・デ・イタリアでのドーピング疑惑について

UCIがミゲル・アンヘル・ロペスに2022ジロ・デ・イタリアでのドーピング疑惑で正式に4年の出場禁止処分を下す。

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UCIから正式にミゲル・アンヘル・ロペスに対して4年間の出場禁止処分が言い渡された。これは2022年のジロ・デ・イタリアで禁止薬物であるメノトロピンを所持・使用したことが理由だ。次のUCI公式発表を見てほしい。

UCI:UCI statement concerning Miguel Ángel López

4年間の出場禁止ということだが、すでに昨年の7月にはUCIから暫定的な出場禁止処分が下っていたため、そこから起算して、2027年7月24日までが出場禁止期間となる。

この件については少し前の記事「【!?】スポーツ仲裁裁判所「ミゲル・アンヘル・ロペスのドーピングしていない」2022年ジロのドーピング疑惑について」において、スポーツ仲裁裁判所CASが、アスタナによるロペスの解雇が不当かどうかという件で、ロペスがドーピングをしたという証明はないとしてアスタナの解雇は不当と判断を下していた。

ただそのCASでの争いで注意しなければならないのは2点ある。

1つ目は、CASの判断でも「ロペスは無罪」という判決(主文)ではないことだ。その判決はあくまでアスタナはロペスに金銭を払えというだけであり、その判断の過程での理由の1つの要素にすぎない「ロペスがドーピングしたという証明はない」という部分には大きな法律上の意義はないということだ。「ロペスが無罪」という正式な判決がはっきりと司法の場では正式に確定されたわけではない。

2つ目は、あくまでアスタナとの間の争いと、UCIによる今回の処分は別の話という点だ。もちろんロペスによるドーピング疑惑という点では共通しているが、法律的には別の争いとして処理される。アスタナとの争いはCASでのもの。しかし今回のUCIの件についてはまだCASには係属していない。今後ロペス側がCASに不服を申し立てて初めてCASでの争いとなる。

したがってアスタナとの間の争いについてCASが下した判断は、今回のUCIの制裁には関係はあるものの直接的にはリンクしない。

なお今回のUCIの制裁を受けて、ロペス側は1ヶ月以内に不服申立てが可能だ。そしてロペスはすでにUCI側と戦うと表明している。

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