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パリ五輪で男子としては史上初のロードレースと個人タイムトライアルのダブル金メダルという偉業を達成したベルギーの至宝レムコ・エヴェネプール。今年のツール・ド・フランスでは初めてのツール参戦となったわけだが、それでもタデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーに続く3位でフィニッシュ。
しかしそんなレムコには昨年あたりからずっと移籍の噂が囁かれている。移籍先のとしてよく言われるのがレッドブルとイネオスだ。
だがレムコの所属チームであるスーダル・クイックステップのボス、パトリック・ルフェーブルの直近のコメントを見ると、どうやらレムコを獲得しようと具体的な動き、つまり、ルフェーブルに金額を提示するなどの動きはまだないように思われる。
ベルギー紙のHet Nieuwsbladにおいてルフェーブルは、「誰もレムコ移籍について具体的な提案をしてこない限り、レムコはうちのチームで走り続ける」と語る。この発言を見ると、上述のように具体的なオファーをどこのチームもしていないと解せる。
現時点でどこもそんなオファーをしていないのならば、もう今年度の移籍市場でのレムコの移籍はないのではないか。レムコの移籍を実現させたいチームはもっと早くからパトリック・ルフェーブルに対して交渉をしているだろう。
レムコを中心とするチームづくりするならば、まずレムコ獲得を最優先にして、それを前提として補強を進める必要がある。最優先事項を移籍市場で後回しにするとかありえないのではないか?したがって現時点でレムコ獲得の具体的な行動がないということは、もう移籍はないと言えるのではないか。
今年のツールではスーダル・クイックステップのアシストはそれなりに奮闘していたと言える。特に最終アシストを務めたミケル・ランダは「バーレーンとかでエースだった頃よりも今のほうが強いんちゃう?」と思うような場面も多かったように見えるが、それでもやはりUAEやヴィスマと比べると弱い。
そこでこの移籍市場で山岳アシスト要員として弟パントルことヴァランタン・パレパントルとマキシミリアン・シャフマンを獲得するのではと予想されている。それが実現すればかなり山岳アシストが充実することになるだろう。