Stravaの仕様変更で世界中が大騒動。AI学習も禁止へ
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今週Stravaが今後のAPIの仕様変更とその規約変更についてアナウンスをした。だがその発表が世界中(SNS上)で大きな騒動となっている。なぜならStrava以外の第三者が作ったサードパーティー製アプリを実質的に殺すようなものだからだ。
情報源:Strava plan to restrict third-party apps has users in an uproar
StravaのAPI仕様変更
APIとは乱暴に説明すると、あるサービス(アプリ)と別のサービス(アプリ)とを連携させることができるプログラムのことだ。たとえばGoogleのGmailのAPIを使うと、Gmailのデータを別のアプリで取得・閲覧・編集・削除できたりするわけだ。
同じようにStravaもAPIを提供しており、それを使って第三者であるアプリ(サードパーティアプリ)制作者はStravaを起動しなくてもそのアプリでデータを表示・閲覧できるアプリなどを作ることができていた。
しかし今回の発表された仕様変更と規約変更により、今後そのようなサードパーティーアプリでは自分自身のデータしか見られなくなる。他者のStravaデータが表示されなくなり、それを閲覧することができなくなる。しかも見られなくなるのは、この仕様変更後からのデータだけでなく、これまでの過去のデータも見られなくなるのだ。
これは実質的にサードパーティアプリを殺すことになる、というわけで世界が大騒ぎしているわけだ。
Stravaの狙い
Stravaは今週にサードパーティアプリ開発者たちに今回の仕様変更について情報を送っている。
サードパーティアプリの開発者やその利用者からの不満などに対して、Stravaは個人情報保護・プライバシー保護を重視するという観点からの変更であると説明する。なるほどもっともな理由ではある。
また同時に、Stravaの普及・進化にはサードパーティアプリ開発者の存在も貢献しており、Stravaとしてもサードパーティアプリを殺すようなことは考えていないとも述べる。
今すぐにサードパーティアプリにおいてこの仕様変更が適用されるというわけではなく1ヶ月ほどの時間的猶予が与えられているようだ。その間にサードパーティアプリの開発者たちはStrava側と意見交換しながら、新しい仕様に適応したアプリへと改修する必要がある。
そしてStravaは最近流行りのAIによる学習にStravaデータを使うことも禁止するよう規約を変更する。