レビュー

Rapha


Enter your email address below and subscribe to our newsletter
反射ウェアと、ホンダCR-V、マツダCX-5、スバルForesterのAEB(衝突被害軽減ブレーキ)の性能実験
夜間に自転車で走るときは反射素材のウェアを着用することが、車のドライバーから目立ちやすく安全であるとされている。
しかし条件によっては反射素材よりも全身真っ黒のほうが安全であるかもしれない。そういう研究データが発表された。
さっそく下のリンク(PDF直リン)からそのデータを見てほしい。
Insurance Institute for Highway Safety (IIHS): A case study of nighttime pedestrian automatic emergency braking performance under different roadway lighting and pedestrian clothing conditions
この実験は、ホンダのCR-V(2023)、マツダの CX-5(2023)、そしてスバルのForester(2023)の3台を使って、反射素材ウェアと黒色の服を組み合わせたマネキンとの衝突実験をしたもので、各車の衝突被害軽減ブレーキ(AEB:Autonomous Emergency Braking)の性能を比較したものだ。
その結果をまとめた図がこちらの画像だ。
これは、3種類の道路の明かり(明かりなし、10lux、20lux)の状況において時速25キロで車を走行させた場合に、いろいろなウェアを組み合わせたマネキンを認識した車が衝突を回避するために上記AEB機能によりどれぐらい速度を落としたのかを示したグラフで、縦軸がその減速具合を表す。100%なら完全に停止したということだ。減速の程度が大きいほうがもちろん安全となる。
ウェアの組み合わせは次の4種類だ。
このグラフを見るとまず2023スバルForesterの優秀さが光る一方で、2023ホンダCR-Vはそもそも反射素材(Pro Viz~とRetroreflective~のもの)を使ったマネキン(歩行者)の存在をあまり認識できていないのがよくわかる。そして2023マツダCX-5はそれら両者の中間の性能という感じだ。
また、スズキForesterは反射系ウェアであろうとなかろうと、そして明るさがどうであろうとほぼ影響なし。
だがホンダCR-Vは反射素材ウェアを着ているほうが危ない。反射系ウェアを着ていると認識されない。それに比べるとむしろ真っ黒のほうが安全まである。
マツダCX-5についてはストライプ模様の反射素材ウェアを使うと認識されない。そして道路の明かりが20luxならば上下ともに真っ黒の服で(しかもロービーム)であっても最も安全度が高い。
今回のこの実験はあくまで2023年の上記各車の、しかもAEB性能だけの実験でしかないが、上記報告をみると少なくとも以下の3点を結論として言うことができそうだ。
夜間に自転車に乗る人やブルベ勢は参考にすると良いだろう。
実験結果は理解しましたが、正直AEBが無いと事故る方は早々に免許を返上して公道から消えて欲しいですね。
それはたしかにあるブヒね。最後は結局人間。
道具に依存し楽しようとするドライバーは必ず事故を起こす!