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デモ激化でイスラエルがレース断念。イタリアの3レースを棄権へ

安全上の懸念のため、Israel–Premier Techが来週からのイタリアの3レースに参加しない方針を表明。

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今年のブエルタ・ア・エスパーニャをロードレース界を超えてある意味で世界的に有名した事件が、親パレスチナデモだった。その後もヨーロッパ各国によるパレスチナ国家承認も相まって、抗議活動が広がっている。そのデモの勢いはまだまだ収まりそうになり。

そして、最近はイタリアの名物ワンデイレースのジロ・デッレ・エミリアがIsrael–Premier Techを招待しない方針であることを表明。同チームは「非常に残念だ」と声明を発表していた。

しかしIsrael–Premier Techにとっての逆風はとまらず、同チームはイタリアの3つのワンデイレース、コッパ・ベルノッキ(Coppa Bernocchi)、トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(Tre Valli Varesine)、そしてグラン・ピエモンテ(Gran Piemonte)の出場を断念すると明らかにした。

情報源:Israel-Premier Tech Pulls Out of Italian Races Amid Protest Threats

Israel–Premier Techは情報源メディアへのメッセージにおいて、

“In light of security concerns, Israel-Premier Tech will no longer be racing Coppa Bernocchi, Tre Valli Varesine or Gran Piemonte next week,”

訳「セキュリティ上の懸念をふまえて、Israel–Premier Techは来週のコッパ・ベルノッキ、トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ、グラン・ピエモンテをすべて欠場する」

このようにチームの方針を明らかにした。

コッパ・ベルノッキは10/6、トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネは10/7、そしてグラン・ピエモンテは10/9に開催されるレースだ。

イタリアは現時点ではまだパレスチナを国家承認していないが、人質解放とハマス排除という条件が整えば国家承認をするとの方針を明らかにしている。ただヨーロッパは陸続きであり、EU加盟国間での人の往来は基本的に緩い条件で可能であり、イタリアの外からデモ団体が押し寄せることも考えられる。

定番のワンデイレースであってもやはりグランツールのような大きな大会でないため、警備員の数なども予算などの事情で制限がある。

そうした事情を考慮すればIsrael–Premier Techがセキュリティ上の不安を抱くのも理解できる。

今後の現実的な問題としては、Israel–Premier Techの今後のレース計画がどうなるかだ。ロードレース業界もそろそろシーズン終了が見えている段階であり、残るワールドツアーはモニュメントのトリを飾るイル・ロンバルディア、そして中国で開催されるツアー・オブ・グアンシーだけとなっている。

仮にIsrael–Premier Techがそれらにも参加しなかった(少なくとも中国のほうは参加できそうだが)場合でもおそらく来年からワールドチームに復帰できそうな感じだが・・・、さてどうなるか。


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piginwired
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