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Rapha






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チューブレスやクリンチャーで使えるハイテク軽量チューブとして最近はTPUチューブに興味関心をもっていたり、実際に決戦兵器として使っている人も多いだろう。ブチルチューブに比べてかなり軽量で乗り心地も良いとの噂だ。
今回、そんなTPUチューブを伝統的かつ高品質な高級アクセサリブランドのSilcaも発表してきた。それが次のSilca Ultimate TPU チューブだ。まずはPVを見てほしい。
目次
ロードバイクの世界では、軽量ホイールや最新タイヤ、エアロフレームなど華やかなアップグレードが注目されがちだが、近年はホイールやタイヤの進化だけでなくチューブも進化しており、その先頭に立つのがTPUチューブと言えるだろう。
これまではチューブラーしかほぼ存在しなかったプロの世界でも、ディスクブレーキの隆盛とホイールの進化、さらにタイヤの転がり抵抗の研究の深化によってクリンチャー用のタイヤでもチューブラータイヤの性能を超えると宣伝される製品が増えている。
そもそもTPUとは熱可塑性ポリウレタン(Thermoplastic Polyurethane)のことで、従来のブチルゴムに比べて「軽量・高伸長・折りたたみ性に優れる」材料として自転車界でも採用が進んでいる。
そしてTPUチューブの一般的メリットとして言われるのが、
という点だ。
プロにとって仮に最速タイヤがクリンチャーなら(ブランドによっても時代によっても変わるだろうが)、それに合うチューブはできるかぎり軽いほうがレースでは有利だ。
そしてファンライド勢にとってはパンク修理のしやすさといった点でクリンチャーは大きな信頼性を獲得しているといえ、それならばクリンチャーで少しでも軽量化できるTPUチューブはチューブレスユーザーにとっても好ましいと言える。いざというときのためにチューブは必要だからだ。
Silcaは700×24–43 mm/バルブ50 mmモデルでは「45 g」の軽量さだとアピール。公称。従来の一般的ブチルチューブと比べて100 g以上の差が出る場合もある。
これは山岳ステージやヒルクライムレースで有利に働くだろう。さらに折りたたむと非常にコンパクトになり、サドルバッグやジャージのポケットに2本入ってしまうという携行性も魅力だ。
このSilca Ultimate TPUは転がり抵抗という点において2〜4 Wの省エネ効果があるとアピール。この数値は、FTP300 Wのライダーが1時間レースを走ると仮定すると、1〜1.3%程度の差となるようだ。これは距離が長くなればなるほど疲労度の蓄積という面で有利だと言える、
もちろん、タイヤ・ホイール・空気圧・ライダー体重等のほうが走りへの要因として大きいだろうが、Silca Ultimate TPUとの相乗効果を得られるという選択肢がある点でアドバンテージだと言える。
バルブ長50 mm/70 mmの選択肢があるほか、取り外し可能なバルブコア設計により、エアロディープリム+バルブエクステンダー(延長バルブ)にも対応可能という点が、特にレースでの使用にフィット。
また脆弱なプラスチックバルブではなくアルミ製バルブになっているのも耐久性が高そうだ。
急速充填、特に電動ポンプによる熱で材料劣化リスクがあるため、Silcaは「15psiずつ段階的に充填」するようにアドバイスする。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ展開 | 700 × 24-43 mm(50 mmバルブ) / 700 × 24-43 mm(70 mmバルブ) / 700 × 44-64 mm(50 mmバルブ) |
| 公称重量 | 45 g(24-43mm/50mm)/46 g(24-43mm/70mm)/62 g(44-64mm/50mm) |
| バルブタイプ | スレッド付きアルミバルブ+ロックナット、取り外し可バルブコア |
| 材質 | 熱可塑性ポリウレタン(TPU)、無着色透明仕様 |
| 推奨用途 | ロード/グラベル兼用、リム&ディスクブレーキ対応 |
| 販売開始時期 | 2025/10(日本での販売は不明。海外通販?) |
| 価格 | 約¥6,000(US$39換算) |