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Red Bull-BORA-hansgroheのオイエル・ラスカノがバイオロジカル・パスポート異常値検知で暫定的出場停止処分に。そしてチームからは契約解除。
Red Bull-BORA-hansgroheの若手有望選手で25歳のスペイン人オイエル・ラスカノ(Oier Lazkano)に対し、UCI(国際自転車競技連合)が暫定的な出場停止処分を発表した。
以下では、UCIによる制裁の詳細・背景、そして彼と契約を結んでいたチーム Red Bull‑BORA‑hansgrohe の対応について整理する。
UCI:UCI Statement on Oier Lazkano Lopez
UCIは、ラスカノについて「アスリート・バイオロジカル・パスポート(ABP: Athlete Biological Passport)」において 2022~2024年 にかけて「説明不能な異常値(unexplained abnormalities)」が確認されたとして、暫定的出場停止処分を発表。
つまり、直接的に薬物や禁止物質の陽性反応が出たという発表ではなく、血液等の生体データの変動/異常が追跡されるABPプログラムにおいて疑義が生じたという形だ。
ABPプログラムとは、選手ごとの血液・生化学的パラメータを長期にわたって蓄積・比較し、通常では説明できない変動や異常があった場合にドーピングや血液操作などの疑いを検出する仕組みだ。
ラスカノの場合、2022~2024年という期間は、彼が Movistar Team に所属していた時期を含んでおり、UCIと協力する独立検査機関(Athlete Passport Management Unit: APMU)が調査してきた。
報道によれば、UCIから血液、ホルモン、内分泌等のどの分野で異常値が出たかは明らかにしていない。
UCIはラスカノに対して暫定出場停止処分を課したが、同時に、UCIは調査が継続中であり、UCIは「現在の手続き中につき、更なるコメントは差し控える」と発表。
Red Bull-BORA-hansgroheはUCIからの暫定出場停止の発表直後に「ラスカノはもはや我がチームのメンバーではない」、そして「今回問題となったのは 2022~2024 年であり、チーム加入前の期間である」ということを強調した声明を発表し、即座に契約を打ち切ったことが明らかとなった。
ラスカノは上述のように2024年いっぱいまではMovistar、そして2025年からRed Bull-BORA-hansgrohe に加入したわけだが、4/13のパリ~ルーベ出走以来レースには出場していなかった。今になればおそらくはこの件が水面下で動いていたことが理由だったと思われる。