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Rapha







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ロードレースのビジネスモデル改革のために、UCIは全てのワールドチームをスイス国籍にすべき?
毎年のようにスポンサーがころころ変わり、財政難となるチームがあり、そして解散・消滅するチームがあるのがロードレースの恒例行事。今年はフランスのワールドチームの1つ、Arkéa–B&B Hotelsがスポンサーを失い解散する。また、ベルギーのワールドチームの1つIntermarché-Wantyと同国のProTeamの1つLottoが合併する。
毎年ロードレース界の不安定な(儲からない?)ビジネスモデルや収益構造をもっと改善しなければならないとの議論がなされるが、なかなか思うようには進展しないし、大きな構造変化が現実化することもないまま再び季節は巡る。ハリー・ゴーランド、また春に会いましょう。
そのようなロードレース界の取るべき改革案として、今回の記事ではArkéa–B&B Hotelsを運営していたジェローム・ピノーと、GroupamaーFDJのGMであるマルク・マディオが語るアイデアを紹介する。
情報源:‘Let’s privatise Alpe d’Huez’ – Ex team boss with radical plan for cycling’s financial model
消滅するArkéa–B&B Hotelsを運営していた責任者ジェローム・ピノーは、ツール・ド・フランスの名物峠の1つラルプ・デュエズのラスト5kmを有料席にすればいいとアイデアを語る。
ASOが主催するレースではパリ~ルーベなどですでにVIP席が有料で提供されているが、毎回沿道の観客でごった返すラルプ・デュエズのラスト5kmも同じようにVIP席にしようと提案する。
ただ、現状のASOのそのVIPシステムはASOにお金が入るだけで、本来レースの主役である選手が所属するプロチーム側に収益が分配されるシステムにはなっていない。そこでジェローム・ピノーはVIP席の代金をプロチーム側にも収益として分配すべきだとも主張する。
一方でGroupamaーFDJのGMを務めるフランスの燃える闘魂マルク・マディオは、そうしたジェローム・ピノーの考えに同意しない。なぜならマディオは「ロードレースは無料で楽しめる最後のメジャースポーツであり、それがロードレースの強みだ」と考えているからだ。
一方でもう少し現実的な方策として、全チームにスイスで法人登記させてスイス国籍にすることを提唱する。
選手は基本的に個人事業主だが、フランスのチームはフランスの労働者保護の法律によって、チームが選手を雇用するという扱いになっている。すなわちチーム側が選手の社会保障関連のコストを負担しなければならない。一方でフランス以外の国籍のチームはそのような負担がない。それがチーム間の経済的な不公平を招いている。マルク・マディオはそう考えている。
そこでそうした不公平をなくすため、全チームを1つの国に統合、つまりUCI本部のあるスイスで全チームが(法人)登記しなければならないようにすれば良いと主張する。
前にも言ったことがありますが、根本的な問題はロードレースの経済規模ではそもそもこれほど多くのチームを養うことができない点にあると思います。
いくつかのチームが常に倒産の危機に瀕している現状を放置するのではなく、チームの数自体を圧縮すべきです
たしかに昔にくらべてワールドチームの数は増えてるブヒね。
選手にとっては仕事の機会が増えていいのかもしれないけど、ワールドチームの数は12~15ぐらいでいいのかも?